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日本のロケット打ち上げ成功率は98%、30回連続で成功 ── 12月9日に注目

2016/12/1(木) 12:00配信

THE PAGE

 12月9日に打ち上げが予定されているH-IIBロケット。これまで、H-IIAロケットも含めて日本のロケット打ち上げは30回連続で成功しており、今回も成功すれば31回連続となります。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、日本のロケットの打ち上げ成功率は、米ロなど世界各国と比べても高いレベルにあるといいます。

日本の主力「H-IIAロケット」と「H-IIBロケット」の違いは?

米ロの上を行く打ち上げ成功率

 30回連続打ち上げ成功のうちわけは、H-IIAロケットが25回、H-IIBロケットが5回です。直近では、11月2日に静止気象衛星「ひまわり9号」を乗せたH-IIAロケットが無事打ち上げに成功しました。

 JAXAの調べによると、2001年1月から2016年10月末までのあいだにおける日本のロケットの打ち上げ成功率は98%です。欧州の97%、中国の97%、米国の96%、ロシアの95%と比べると、打ち上げ回数こそおよばないものの、成功率はこれらの国々を上回っています。

 なお、比較する期間を1990年1月から2016年10月末に広げると、日本の打ち上げ成功率は91%に。97%の欧州、95%のロシアと中国、94%の米国を下回りますが、これは2000年代にいたるまでの間に、日本のロケット打ち上げの信頼性が向上したことを示しています。

打ち上げ成功率が95%を超えると一流

 JAXAからH-IIAおよびH-IIBロケット事業を移管されている三菱重工業の防衛・宇宙ドメイン 宇宙事業部の小笠原宏 副事業部長兼営業部長は、「ロケットは、打ち上げ成功率が95%を超えると一流と言われます」と説明。98%という打ち上げ成功率については、「世界各国で人工衛星を打ち上げたいと考えるユーザーに対し、信頼性の高さをアピールできているのではないか」としています。

 12月9日に打ち上げられるH-IIBロケットは、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機を宇宙に運びます。時間は午後10時26分ごろ(最新のISS軌道により決定)の予定です。打ち上げが無事成功すれば、これで31回連続成功となり、打ち上げ成功率もさらに向上することになります。

 JAXAでは今後、国内の関連企業とともに開発に取り組む「H3ロケット」に、H-IIAおよびH-IIBロケットで培った実績と経験を注ぎ込む方針です。H3ロケットは、2020年度の試験機1号機打ち上げを目指しています。

(取材・文:具志堅浩二)

最終更新:2016/12/1(木) 12:33
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