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安倍首相が初訪問する真珠湾 アメリカ国民の「象徴」から和解は生まれるか

2016/12/5(月) 20:11配信

BuzzFeed Japan

安倍晋三首相が12月26~27日、アメリカ・ハワイの真珠湾(パール・ハーバー)を訪問することがわかった。NHKなどが報じた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太、鈴木貫太郎】

【写真】第二次大戦中のアメリカ。日系人強制収容所での生活を伝える写真

今年12月8日(日本時間)は、旧日本軍が真珠湾に奇襲攻撃をしてから75年の節目だ。太平洋戦争が始まるきっかけとなったこの場所を、日本の現職首相が米国大統領とともに訪問をしたことは、これまで、一度もない。

真珠湾攻撃が始まったのは、1941年12月7日午前7時55分(日本時間8日午前3時35分)のことだ。

旧日本海軍連合艦隊が、空母6隻と航空機約350機でハワイの米太平洋艦隊基地を急襲した。

零戦などの戦闘機たちが、真珠湾に停泊していた戦艦「アリゾナ」や駆逐艦、航空機などを破壊。犠牲者はアメリカ側が2400人以上にのぼった。日本側は64人だった。

攻撃の翌日のアメリカ議会では、1人をのぞいた全員が賛成し、対日宣戦布告を可決した。

フランクリン・ルーズベルト大統領は演説で、「恥辱の中に生きるであろう日」と強調。「アメリカ合衆国は大日本帝国に突如として、意図的な攻撃を受けた」と述べた。

議会で反対票を投じたのは、女性議員のジャネット・ランキン氏だけだった。この3日後には、ドイツがアメリカに宣戦布告をしている。

新聞各紙は、差別用語の「ジャップ」を用いて、攻撃を激しく批判した。「リメンバー・パールハーバー」(真珠湾を忘れるな)の言葉は、対日戦争へと突き進むアメリカ国民を鼓舞するひとつのメッセージとなった。

そんな真珠湾は、戦後もアメリカ国民にとってひとつの「象徴」であり続けた。沈没した戦艦アリゾナのうえに作られた追悼施設には、いまでも毎年、100万人以上の人たちが足を運んでいる。

しかし、これまで日本の現職首相が訪問したことはなかった。

一方で、今年5月には、オバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて被爆地・広島を訪問した。

これにあたり、安倍首相が真珠湾を訪問し、「返礼」するのではないかという憶測が流れた。この時点で開かれたオバマ氏との共同会見で、首相はそれを否定した。

安倍首相夫人の昭恵さんは8月、私的に「アリゾナ記念館」を訪問した。この際も、首相のハワイ訪問の予定について、菅義偉官房長官は「全くない」と語っていた。

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最終更新:2016/12/7(水) 20:24
BuzzFeed Japan

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