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きれいな川は戻ってこない ガンジス川の清掃員のあきれた仕事ぶり

2016/12/17(土) 14:00配信

THE PAGE

ガンジスの清掃員

 ガンジスの川岸で、人々はプージャと呼ばれる願かけをしながら、花飾りや灯籠を流す。地元住人たちに加え、年間350万人を超える人々がバラナシを訪れるが、プージャで流されて、あげくにゴミとなる花やプラスチック、神札などは相当な量になる。

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 水上のゴミを集める清掃員の小舟に同乗させてもらった。ガートのまわりには、 花飾りやペットボトル、ビニール袋や衣類までが水面を埋めるように浮かんでいる。これを網ですくって回収していくのだが、30分と経たないうちに小舟の半分がゴミの山となってしまった。しかし驚いたのはこのあとだ。

 清掃人たちは、船を漕ぎ、300メートルほど先の対岸に近づくと、積んできたゴミを袋ごと水に投げ込み始めた。浜は一面、異臭の漂うゴミで埋め尽くされている。これでは単にゴミを対岸に移しただけで、清掃でもなんでもない。

 「雨季になって川の水が増えれば、皆流されていくよ」。清掃人の一人が言った。

 あまりにいい加減なこの「インドらしさ」に、返す言葉を失った。

(2016年1月撮影)

最終更新:2016/12/17(土) 14:00
THE PAGE