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【神宮外苑火災1ヶ月】建築家が語る遊具に必要な「危険」 制作する若者へのメッセージ

2016/12/6(火) 5:00配信

BuzzFeed Japan

東京都新宿区のイベント会場で、木製のジャングルジムのような展示物が燃えて、5歳の幼稚園児の男の子が死亡した事故から1ヶ月が経った。展示物の中で照明として使われた白熱投光器により、木くずが出火したとみられている。【BuzzFeed Japan / 瀬谷 健介】

イベントは「TOKYO DESIGN WEEK2016」で、11月6日午後に起きた。展示物の中で遊んでいた港区の幼稚園児の男の子(5歳)が死亡し、助けようとした父親と40代の男性がやけどを負った。

出火した木製の作品「素の家」は、埼玉県の日本工業大学工学部の学生有志のグループが制作、出展した。中には、木くずが詰められていた。

そして、作品をLED電球と白熱投光器を点灯し、内部から照らしていたところ、火災が発生した。投光器は、大学の備品で、もともとは夜間の設置作業のために持ち込んでいたものだった。点灯すれば高温になり、近くにあるものが燃える可能性がある。
学生は「(投光器で)燃えるとは思っていなかった」と話しているという。

事故が起き、学生やイベント主催者の危機管理意識や体制に批判が集まった。

遊具をデザインする専門家は、普段どう意識しているのか。BuzzFeed Newsは、建築家の遠藤幹子さんに話を聞いた。

今回の事故をどう捉えているのか。

「学生たちは、素人なのです。素人の作品を監督する主催者や学校側がどれだけ危機管理意識を持っていたのか、とても気になります」

遠藤さんは、公共施設に置かれる遊具のデザインなどを手がけている。自分が教えていた学生たちが、TOKYO DESIGN WEEKに出展した経験もある。

「学生はどうしても目立ちたい、という誘惑に駆られてしまうものです。作品が危ないかどうかを考える前に、目立ちたくなり、注意力が散漫になります」

「デザインウィークのような一般公募でのイベントは、安全のチェックが甘くなりがちだと思います。出品者のチェックが甘いならば、その場を与えた大人が、しっかりと作品の管理・監督をすべきだったはずです」

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最終更新:2016/12/6(火) 5:00
BuzzFeed Japan