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「幽霊よりマルクス主義を」 中国の超常現象信仰に共産党が警鐘

The Telegraph 2016/12/6(火) 16:03配信

【記者:Neil Connor】
「汚職バスター」として敏腕を振るってきた中国の高官が「ゴーストバスター」に変身?──汚職対策を主導する中国の政府高官、王岐山(Wang Qishan)氏は、中国共産党員に対して、超自然現象を信じないよう警鐘を鳴らし、迷信を説く怪しげな宗教家ではなくマルクス主義に忠実であるべきだとくぎを刺した。 

 中国共産党は1949年に政権を樹立する以前から超常現象を否定してきたが、近年、その弾圧を強化している。

 共産党の汚職対策組織「中央規律検査委員会(CCDI)」を率いる王氏は、「共産党員の中にマルクス・レーニン主義を信じず、幽霊や超自然的な存在を信じている者たちがいる」「彼らは組織を信じず、宗教家を信じている」と批判した。こうした宗教家は、超常現象や迷信に基づいた慣習を説き、中国の高官らに対して絶大な影響力を及ぼしていることも多い。

 王氏の発言は10月末に開催された会合の開会式のスピーチの一部とみられるが、影響力を持つ党の機関紙で12月初めになってようやく公にされた。

 習近平(Xi Jinping)国家主席が主導する汚職撲滅運動によって収監された高官の多くは、超常現象を信じていた疑いも持たれている。

 共産党のウェブサイトには、「迷信を利用して国益や社会の安定、国民の生命や財産を損ねた者は厳重に処罰する」と書かれている。

 公式に無神論をうたい、マルクス主義の下で中国の現代化を推進している共産党にとって、迷信の広がりは恥でしかない。

 3月には陝西(Shaanxi)省の高官が、病気を治せるとうたう「邪悪なカルト集団」に参加していたことが発覚。党から除名処分を受けた。「科学を信じ、地元経済が豊かになるよう住民を導くべきだった立場なのに」と、取り締まりを担当する党員は語っている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2016/12/6(火) 16:03

The Telegraph