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大阪弁のイントネーション意識した?地下鉄の接近報知音

2016/12/10(土) 20:03配信

THE PAGE

長堀鶴見緑地線の列車接近音は行き先を表してる?

長堀鶴見緑地線の列車接近報知音は大阪弁を意識してた? 撮影・編集:柳曽文隆 レポーター:岡本ゆか ナレーター・音楽:GISO THEPAGE大阪

 筆者はここ2年ほど、大阪市内を移動する際は地下鉄を利用する機会がすごく増えた。ずっと乗っていたのに最近気がついたのが、長堀鶴見緑地線に乗った時は、列車が近づいてきた際の「接近報知音」が他の路線と比べ特徴的だと感じた。そこで、大阪市交通局の広報担当者にその理由を聞くと、なるほど、大阪弁のイントネーションが大いに関係した音ということが分かった。

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花博のアクセス路線として相応しい音環境を

 長堀鶴見緑地線といえば1990年に大阪市鶴見区の鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会(花博)」へのアクセス路線として建設された。同交通局の広報担当、永澤良太さんは「もうこの音は20年以上前から流しているものなんです」と話す。

 しかし、なぜこの路線だけ他路線と音が違うのだろうか。「それには理由がありまして。鶴見緑地線(当時)だけは『花博のアクセス路線として相応しい音環境を』という考えがありまして、別のものを作った経緯があるんです。実は大阪弁のイントネーションをイメージしてるんですよ」と永澤さんは笑顔で続ける。

 花博へのアクセス路線として建設された当時は、「鶴見緑地線」として京橋駅から鶴見緑地駅間での開業を迎えた。

 その際、鶴見緑地へ行く列車の接近音は「つるみりょくち」と言っているように。一方で反対の京橋側接近音は「きょうばし」と、ともに大阪弁で話しているイントネーションを意識した音を作ったもので「現在もそれが使われているんです」と教えてくれた。

「つるみりょくち→かどまみなみ」に聴こえないこともない?

 しかし、ここでひとつ疑問が生まれた。「現在も使っている」ということだが、路線は1997年に大正駅~心斎橋駅間・鶴見緑地駅~門真南駅間が延伸しており、当時とはずいぶんと駅名も異なっているはずだ。

 だが、永澤さんは「『つるみりょくち→かどまみなみ』『きょうばし→たいしょう』って、ほら、ほとんど文字数が一緒で、イントネーションも似てるかな?と。だから『かどまみなみ』『たいしょう』と言っても聴こえないこともないかなと思い、延伸しても引き続きそのまま使っております。まあ、ちょっと無理があるかもしれませんが」と苦笑する。

 これを聞くと少々強引な印象もあるが、しかしながら、大阪弁のイントネーションを意識し、延伸後も同じものを使っている理由を聞いてしまうと、大阪らしいというか、これまで以上に親近感が沸いてくるのでは?

最終更新:2016/12/10(土) 23:23
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