ここから本文です

あなたも盗聴され続けているかもしれない 被害を避けるためにまずやるべきことは

2016/12/12(月) 12:30配信

BuzzFeed Japan

茨城県水戸市の議会臨時庁舎で12月7日、議員控室に仕掛けられていた盗聴器1個が見つかった。【BuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎】

毎日新聞によると、外部から情報が寄せられ、専門業者に調査を頼むと、盗聴器が見つかった。盗聴器は、コンセントプラグ型で、窓際の差し込み口に刺さっていたという。

【コンセントプラグ型の盗聴器の例】

もし、市議会への情報提供がなければ、盗聴器が見つからなかった可能性もある。

手のひらに収まるサイズの盗聴器で、どの程度の会話が盗み取られてしまうのか。盗聴被害の実態を専門家に聞いてみた。

盗聴器調査の専門業者、TRS盗聴リサーチソリューションの酒井賢一さんによると、水戸市議会で発見された盗聴器は、2~3万円で市販されているタイプ。インターネットや秋葉原などの電気製品店でも購入できるという。

上記の写真も、以前、酒井さん自身が調査で発見したものだ。

見た目は、一般家庭で使われているコンセントのソケットと全く変わらない。サイズは小さいが、室内であれば、半径4メートル程度の音を録音できる。

受信機を使えば、盗聴機が仕掛けられた部屋の会話を盗聴できる。盗聴電波は400メートル程度離れたところまで、受信できるという。

【設置の目的は?】
犯人は、どんな目的で盗聴器を仕掛けることが多いのだろうか。

「盗聴器を仕掛ける目的は無数にあります。ストーカー的な犯人もいるが、企業の内部情報を盗んだり、空き巣を狙うために仕掛けるなど、様々です」(酒井さん)

引っ越した賃貸マンションなどで、前の住民が盗聴されていて、新しい住民が、そのまま盗聴されてしまう事例もある。退職した社員やライバル会社が、企業の内部情報を盗もうとする場合もある。

鍵がかかった部屋に、犯人が合鍵を作って忍び込み、盗聴器を仕掛けた事件もあったという。

被害者本人も気づかぬ盗聴

盗聴器が簡単に購入できるようになり、盗聴の被害件数は増えてきている。酒井さんの調査会社には、年間2千以上の相談が寄せられているという。

酒井さんは、盗聴被害の一例として、ある写真を提供してくれた。DVDデッキの内部に仕掛けられていた盗聴器。デッキの裏側には、音を録音するための、小さな穴が開けられていた。

この盗聴器は、TV番組で酒井さんが一般家庭を調査し、発見した。DVDデッキの持ち主の女性は、盗聴されていることに気づいていなかった。独身時代に知人からプレゼントされ、結婚後もそのまま使っていたという。

【盗聴被害を防止するには?】
では、盗聴から身を守るには、どうすれば良いのか。

盗聴器調査で20年以上の実績がある酒井さんは、こう話す。

「一部のストーカーを除き、被害者にわざわざ連絡して、『盗聴している』と伝える犯人は、ほとんどいません。盗聴器が仕掛けられていない状態を確保してから、対策を講じる必要があります」

盗聴器が仕掛けられていないと確認した上で、セキュリティの高い鍵に付け替えるなどの対策を打てば、盗聴被害の防止につながるという。

誰でも、安価な盗聴器を購入できる時代。被害の自覚がなくても、誰かから盗聴されている恐れもある。大切な情報が漏洩してしまう前に、対策を講じることが大切だ。

最終更新:2016/12/12(月) 12:30
BuzzFeed Japan