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阪神掛布2軍監督が選ぶ2016年プロ野球10大ニュース

2016/12/14(水) 11:00配信

THE PAGE

 今年もプロ野球界は色々とありました。巨人の野球賭博問題に端を発した球界スキャンダルは、円陣声出し金銭授受の問題にまで発展、各球団に波及して暗い話題を抱えたまま開幕戦を迎えました。そういうネガティブな話題も、カープの躍進に伴う熱気と、ソフトバンクを11・5差から逆転した日ハムの二刀流、大谷翔平のインパクトなどで吹き飛びました。今年、阪神の2軍監督として28年ぶりにユニホーム復帰した掛布雅之氏に、恒例の2016年のプロ野球10大ニュースを選んでいただきました。

(1)神っている広島カープのセ・リーグ制覇
(2)日ハム11・5差の逆転Vからの日本一

「1位は、本来、日本一チームの日ハムを選ぶべきかもしれないが、強いインパクトを受けたのは、同じセ・リーグで戦っている広島だね。まさに神っているシーズンだった。その言葉の源となった鈴木誠也に、丸、菊池、田中広輔とラインナップに4人も若い野手を揃え、彼らが結果を出して勢いをつけた。生え抜きの野手の育成という意味で、阪神が見習わねばならない姿を見せてもらった。また戦力では圧倒されていたソフトバンクを11・5差から逆転した日ハムの優勝も球史に残るものだったと思う。今の野球で重要な7回以降のピッチャーの切り盛りが素晴らしかった。日ハムも若手を内側から育てようというコンセプトを持ったチーム。そういう2チームが日本シリーズを争ったことは意義深いメッセージに感じた」

(3)阪神4年ぶりのBクラス転落

「我が阪神の残念な結果は、10大ニュースを考えるとき上位にくる出来事だった。2軍監督として責任を痛感している。超変革をスローガンにチームが変わろうとする中、最低のノルマである勝率5割、Aクラス確保を果たせなかった。その責任は2軍にもある。戦力として若手を上に送りだすことができたのか、落ちてきた選手の調整を万全にできたのか、という責任である。1軍が勝たないと2軍の存在意義もなくなる。金本監督とは、オフにも何度か、話をする機会を持ったが、監督がファンに対して“来季巻き返す”と約束した戦いを来季は、1軍だけでなく、2軍、そしてフロントが一丸となって実行しなければならない」

(4)大谷翔平の10勝&22発と日本最速の165キロをマーク

「プロ野球の常識を塗り替えた。数年前まで彼が野手として出ることのチーム内への悪影響を考えると一日も早く投手一本でやるべきだと考えていたが、野手の誰よりもボールを遠くへ飛ばすし、誰よりも相手チームのバッテリーから嫌がられる存在になった。打者・大谷がいなければ逆転Vもなかっただろう。実力をここまで示したのならば、大谷によって出番を奪われた選手は、逆に奮起しなければならなくなり、チームに正しい競争が起きる。165キロも抑えとしての起用で出したもの。おそらく私が現役時代に最速と感じた江川卓のストレートとはまた球筋が違うのだろうが、来季はどこまで進化するのか一人の野球人として楽しみである」

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最終更新:2016/12/14(水) 11:00
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