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「日本を愛しています」と語った俵万智さんに集まる「反日」批判 愛国とは何なのか

2016/12/13(火) 5:00配信

BuzzFeed Japan

流行語大賞にノミネートされ、トップ10入りをした「保育園落ちた日本死ね」。「反日的だ」などとバッシングの矛先が向いた歌人がいる。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

「サラダ記念日」などで知られる俵万智さんだ。俵さんは流行語大賞の選考委員を務めており、Twitterなどに批判の声が集まった。

産経新聞がこの騒動を「『日本死ね』トップテン入りで、審査委員の俵万智さんに「残念で仕方ない』と批判・炎上 」と報じるなど、波紋は広がった。

俵さんは12月10日、「ちょっと見ないうちに、何か書かないと次に進めない雰囲気になっていました。だから一回だけ、その件について、私の思いを書きますね。お騒がせ&ご心配おかけしました」とつぶやき、下記のように思いを綴った。

“「死ね」が、いい言葉だなんて私も思わない。でも、その毒が、ハチの一刺しのように効いて、待機児童問題の深刻さを投げかけた。世の中を動かした。そこには言葉の力がありました。お母さんが、こんな言葉を遣わなくていい社会になってほしいし、日本という国も日本語も、心から愛しています“

ただ、このつぶやきに対しても、「反日的な活動」「言い訳」などとのリプライが殺到し、炎上は再び拡大している。

小説家の百田尚樹さんはこんな風につぶやいた。

“俵万智氏は35文字以内なら、素晴らしい文をお書きになるのだろう。しかし少し長い文を書くと、中学生の作文並になる。「日本しね」は世の中を少しも動かしていないし、深刻さを投げかけるのがいいなら、「土人」の方がインパクトがあったのでは?“

百田氏は「俵氏は『日本しね』を積極的に推したのかもしれませんね」などとも指摘している。

確かに「日本死ね」は批判的だし、「死ね」という言葉は軽々しく使うべきではない。

だが、切実さを持って使われた言葉であり、だからこそ、待機児童や育児で苦労する人たちに共感を持って受け止められた。

百田さんは「世の中を少しも動かしていない」というが、元のブログはTwitterやFacebookで6万以上シェアされ、ネットメディアに始まり、新聞やテレビも次々と取り上げた。

待機児童の解決への取り組みを加速させる後押しになったのは、間違いない。

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最終更新:2016/12/14(水) 9:29
BuzzFeed Japan