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トランプ氏「エアフォースワンをキャンセル」と発言。結果、値切りに成功?

2016/12/23(金) 8:00配信

THE PAGE

 トランプ次期米大統領が米国の大統領専用機エアフォースワンをキャンセルと発言したことが話題になっています。超大国アメリカを象徴する飛行機ですが、どうなってしまうのでしょうか。

実は飛行機の愛称じゃない 米大統領専用機「エアフォース・ワン」って何?

エアフォースワンってどういうもの?

 エアフォースワンとは、米国大統領が搭乗した航空機に対して付与されるコールサイン(無線識別信号)のことです。つまり大統領が公務で搭乗する航空機はすべてエアフォースワンというコールサインで管理されます。近年は大統領専用機が用意されていますので、この専用機のことを俗称でエアフォースワンと呼ぶようになりました。現在のエアフォースワンはボーイング747(ジャンボとも呼ばれる)をベースに専用の改造を施した機材が使われています。

 この機材は1990年から使われているので、老朽化が進み始めています。米国政府は後継機の選定作業を行ってきましたが、現行の米国製大型旅客機で政府の要求を満たすものはボーイング747しかなく、結局、後継機についても同じ機材が用いられることになりました(政府はエアフォースワンに対して双発ではなく4発エンジンを求めている)。今年1月に事実上の発注がスタートしており、今後、5~6年かけて開発プロジェクトを進めていく計画です。

「発注はキャンセルする」とトランプ氏が発言

 ところが、トランプ氏は自らのツイッターで「エアフォースワンは40億ドル(約4700億円)以上もする。発注はキャンセルする」と発言。政府による無駄遣いは許容しない姿勢を示しました。この発言に対しては、コスト感覚のあるビジネスマンらしい発言と評価する声がある一方、現実的には難しいという意見もあるようです。

 エアフォースワンのベースとなっているボーイング747は、民間用の旅客機ですから、それほどコストのかかるものではありません。航空機の価格は調達する数量によって大きく変わりますが、一般的には1機あたり350~400億円程度が相場といわれています。

 しかしエアフォースワンはベースになっている機体こそボーイング747ですが、大統領専用機としての各種装備が施されており、一般の航空機とはまったく異なる仕様となっています。全軍を指揮するための通信システムや手術も可能な医療設備、ミサイルなどの攻撃から機体を守るための防御システムなどが搭載されることから、価格は青天井になってしまうわけです。

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最終更新:2016/12/23(金) 8:00
THE PAGE