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さまよえるアラサーたちのぐずぐず恋愛劇「A子さんの恋人」近藤聡乃さんインタビュー

2016/12/23(金) 11:00配信

BuzzFeed Japan

人生に迷う、さまよえるアラサーの大人たち。いつまでも「考え中」でいられない彼らの明日はどっちだ、愛はどこだ――。

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優柔不断な29歳、A子を取り巻く“ダメな大人たちの恋愛劇”を描いた漫画「A子さんの恋人」が、同世代の男女を中心に口コミでじわじわ話題を呼んでいる。

30歳を目前にして人生を決めきれないA子。煮え切らない彼女を面白がって焚き付けたり、説教したりするA子の女友達も個性的ですごくいい(みんな正直で意地悪!)。

作者の近藤聡乃さんは、現代アーティストとしても活躍するNY在住の漫画家だ。BuzzFeed Newsは、3巻発売を機に帰国した近藤さんにインタビューした。

待たせる女がひとり、待つ男はふたり

主人公は、3年間のNY生活を終えて帰国した29歳の漫画家「A子(えいこ)」。

日本に置き去りにした恋人「A太郎」(懐に入り込む男)と、NY滞在中に付き合い、プロポーズまでされた「A君」(懐の深い男)との三角関係を軸に話は進む。

腐れ縁のA太郎には、別れを切り出そうとしたものの、はぐらかされて曖昧に終わり、A君から帰国直前に受けたプロポーズには返事をしないまま。

もう29歳だから、いい大人だから、結婚なんかもチラついてくる。さて、あなたはどっちを選ぶの? あるいは選ばないの? というお話。

……と書くと、なんだかよくある「アラサーあるある」漫画っぽいけどちょっと違う。

空港で別れようと思ったのに…

――「A子さんの恋人」、3巻もすごく面白かったです。いよいよ物語も佳境ですね。
そうですね、1巻2巻とはまた違う印象の巻になったと思います。
――連載がスタートして2年超ですが、構想はいつからあったのでしょう。
遡っていくと、2008年にNYに移住する前でしょうか。「主人公がアメリカに行く直前に男にコートを押し付けられて、縁が切れなくなる」というシーンだけが頭にありました。

アイデアスケッチの段階では男女2人だけでしたし、ストーリーもまだ固まっていなくて、当時はすぐに描くのは難しいと保留していました。

前作の「うさぎのヨシオ」が一段落したところで、「今なら描けるかもしれない」と連載を始めたのが2014年ですね。

――今なら描ける、はどんな理由があったからなんでしょうか。

この話はアメリカ人のもうひとりの恋人の存在が重要で、その「A君」のイメージがつかめたから、です。NYで数年暮らす中で、そろそろ描けそうだな……と。

あとは「A子」を起点に、「K子(けいこ)」「U子(ゆうこ)」とアルファベット表記の友人たちも思いついて、取り巻く人間関係を想像できるようになっていきました。

――A子はNYに留学していた漫画家。近藤さん自身の境遇とも近いと思いますが、自身の体験を重ねている部分はありますか。

よく聞かれるのですが、キャラクターのモデルや現実の体験を元にしたエピソードはないんです。

ただ、生活や仕事の細かいネタを盛り込むためには、自分が知っている職業でなくては難しいと思いました。アメリカに行ったり日本に帰ってきたり、ある程度自由が効く職業となると、A子はアーティストか漫画家かな、と。

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最終更新:2016/12/23(金) 11:00
BuzzFeed Japan