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「この世界の片隅に」に続くのは?クラウドファンディングはアニメ制作を変えるか

2016/12/26(月) 11:02配信

BuzzFeed Japan

映画「この世界の片隅に」がヒットを続けている。

11月、ミニシアターを中心とした63館で小規模にスタートし、SNSの口コミで人気に火がついた。公開6週目で累計動員は52万人、興行収入は7億円を超え、上映館数も年末年始にかけて全国190館に広がる予定だ。

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制作資金として、約3900万円をクラウドファンディングで集めたことも大きな話題を集めた。

映画のエンドロールでは、支援者の名前を一人一人クレジットしている。

このプロジェクトを展開したクラウドファンディングサイト「Makuake」では、その後もアニメ関連のプロジェクトがいくつも立ち上がっている。目的や規模はさまざまだが、ファンの「応援したい」気持ちを引き出す点では同じだ。

「アニメ×クラウドファンディング」の今後の可能性は? ファンと制作サイドが直接結びつくことでできることは?

BuzzFeed Newsは、中山亮太郎CEOに話を聞いた。

“成功の方程式”の外へ

「アニメの分野はかなり意識して切り拓いてきましたが、この1年でかなり大きな手応えがありました。まだまだ可能性は大きい、新しい“方程式”を生む一助になると思います」

中山さんは、今のアニメ制作プロセスの問題点として「既存の成功の方程式に即したものにしかお金が集まりにくいこと」をあげる。

その理由は、多くのアニメや映画が「製作委員会方式」を取っていること。

製作委員会方式とは、アニメ制作会社単独でなく、出版社、新聞社、レコード会社、おもちゃメーカー、広告代理店など、さまざまなジャンルから出資を募り、コンテンツの制作資金を集める方法を指す。一社ごとのリスクを減らしつつ、各種コンテンツビジネスにつなげやすいのがメリットだ。

この仕組みを生かすため、新規タイトルには、声優が出演するイベントやライブ、ゲーム、グッズ展開などの派生した展開ができる作品が好まれる傾向がある。

「既存の“成功の方程式”があるからこそ、そこに当てはめにくい、売り込みにくいという理由で、企画段階でお蔵入りになっている素晴らしい作品もたくさんあるはず」

「これまでのやり方を否定するのではなく、今ある仕組みにクラウドファンディングを組み合わせることで、本当にお客さんが見たいものを作れるんじゃないか? という発想です」

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最終更新:2016/12/26(月) 11:02
BuzzFeed Japan