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「働かせすぎは人権侵害だ」ファミレス経営の国会議員が法規制にこだわる理由

2016/12/27(火) 5:10配信

BuzzFeed Japan

長時間労働はもううんざり。いくらそう思っていても、競争で負ける不安がつきまとう。企業努力に任せるのではなく同じ土俵で戦えるようにしなければ、「ブラック企業」はなくならない。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

年賀状や宅配便が遅くても許せる? あなたの便利のために誰かが働いている

ファミレスが深夜営業をやめる

「ロイヤルホスト」「ガスト」「ジョナサン」・・・おなじみのファミリーレストランが続々と深夜営業を取りやめる方針を発表した。

一方、深夜営業を従業員が1人でこなす「ワンオペ」が批判された牛丼チェーン「すき家」は、人員を確保できた店舗で深夜営業を再開している。

「外食産業はブラックになりやすい。基本的にはシフト制なので、長時間労働をする必要はないはずです。人員確保と営業時間の見直しが課題です」

BuzzFeed Newsにこう語るのは、国内で約700店を展開するファミレス「ジョイフル」(本社・大分市)代表取締役の穴見陽一さん。衆議院議員(2期)であり、政調会長補佐として、自民党の「働き方改革に関する特命委員会」(委員長・茂木敏充政調会長)の事務局次長を務めている。

安倍晋三首相が議長を務める「働き方改革実現会議」が2016年度末にまとめる実行計画に反映させるために、「働き方改革特命委」は12月15日、中間報告をまとめた。長時間労働については次のように明記。勤務と勤務の間の休息時間を定めるインターバル規制は、将来的な導入を見据えた表現になった。

〈労働基準法を改正し、36協定によっても超えることのできない罰則付きの時間外労働の限度を設ける〉

〈勤務間インターバルについては、当面は、これを導入する中小企業への助成金の創設や好事例の周知を通じて、労使の自主的な取組を推進することにより、将来的に規制導入を進めていくための環境を整えていく〉

規制は実現するのか

穴見さんは「まずは法律による規制が必要だ」と強く主張する。時間外労働の上限が「過労死ライン」の80時間であっても、インターバルがたった6時間であってもーーそんな最低ラインの規制でも「規制を導入することに意味がある」という。

「今は残業代さえ払えば従業員に何日でも徹夜をさせることができる。労働者が健全で正常な生活ができなくなることを法律が認めているなんて、おかしいじゃないですか。会社と対峙すると弱い立場にある労働者の権利を守るために、政治がある」

働き方改革を企業努力に委ねるのではなく、法整備にこだわる。それは、自身が経営者として働き方改革を進めてきたからだ。

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最終更新:2016/12/27(火) 5:10
BuzzFeed Japan