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警察の性犯罪対策パンフへの苦言 NPO団体の要望書を青森県警が受け取り拒否

2016/12/28(水) 17:40配信

BuzzFeed Japan

性暴力被害者を支援するNPO団体レイプクライシス・ネットワーク(青森市)の代表を務める岡田実穂さんは12月、青森県警のつくった性暴力被害防止のパンフレットに「性犯罪から身を守る五の掟」「自分の身は自分で守る」などと書かれているのを見て、驚いた。「この内容では、被害防止どころか、被害者を傷つけてしまうことになりかねない」と感じたからだ。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

岡田さんはこのパンフレットの問題点を、こう解説する。

「警察のパンフレットが『自分の身は自分で守る』というのはどういうことでしょうか。これでは誰も守ってくれないというメッセージとして、伝わりかねません」

「しかも、身を守るための具体例として書いてあるのが、窓を開けっ放しにするな、暗い夜道を一人で歩くな、スマホを使いながら歩くな……。常に実践するのは不可能です」

「これでは、アドバイスとして役に立たない。それどころか、あなたはxxをしていなかったからダメなのだと、被害者を責めることになりかねません」

「このパンフレットは、見知らぬ人から被害を受けることを想定して、書かれています。しかし、実際には知人からの被害も多い。『性犯罪を防ぐ』と言う以上、性犯罪の全体像を伝えたうえで、より具体的で実現できる防犯行動に繋げていく必要があると思います」

2014年の内閣府のアンケート調査によると、「異性から無理やりに性交された経験」がある女性のうち、加害者が「まったく知らない人」というケースは11%しかなかった。

加害者の多くは配偶者・元配偶者や、交際相手・元交際相手など、親戚、職場の人など、知っている人だった。そして、レイプ被害女性の7割近くが、誰にも被害を相談していない。

青森県警のパンフレットには、次のような文章もある。

“性犯罪は、「心の殺人」とも言われています。“
“一度受けた心の傷は、決して消えることはありません。“
“あなたも性犯罪を防ぐ正しい知識を身につけて、性犯罪防止の有段者を目指しましょう。“

岡田さんは問いかける。

「被害者の努力では、被害を防ぎきることはできません。これは被害者に責任を押し付けて、性犯罪被害者の傷をえぐるような表現です。被害者の回復や、被害者が、そうして生き抜いていることは、全否定したいのでしょうか?」

「『悪いのは加害者だ。警察は加害者をきちんと取り締まる。被害者は悪くない』といったメッセージを、同時に伝えられないのは、なぜなのでしょうか」

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最終更新:2016/12/28(水) 17:40
BuzzFeed Japan