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バカロレアでリーダー教育 国が認めない株式会社「小学校」が人気

1/3(火) 6:10配信

BuzzFeed Japan

日英バイリンガルで教える国際バカロレア認定を受けた「小学校」がある。150人が通うまでに支持を集め、著名人も応援する。成長の裏には、国際社会で活躍するリーダーを育てようとする女性社長の強い意志があった。【BuzzFeed Japan/溝呂木佐季】

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海風がさやさやと届く神戸市の関西国際学園初等部の校舎。6~12歳児が学ぶ。

でも実はここ、小学校ではない。株式会社が経営するからだ。国は「株式会社=不安定」として、特区外でこれを禁じている。「私立」というポジションを得るには、学校法人にならなければならない。

そうすると優秀な外国人教師でも日本の教員免許を持たないと教えられない。学習指導要領に縛られずに教育内容を刷新するのが難しくなる。

保護者のニーズがあるのに、踏み出さなくていいのか? 関西国際学園の学園長であり、同名の会社社長である中村久美子さんは株式会社にこだわり、教育に情熱を傾けてきた。

30年前と変わらない幼稚園

大手英会話学校で働くワーキングマザーだった中村さん。1999年秋、保育所に預けていた長男(20)を「当然のように」幼稚園に入れるつもりでいた。園服も買い、入園金も払った。

だが、「一応」見学した園で驚愕する。壁に飾られた工作、練習する歌は、自分が通った30年前と変わらなかった。「右手にハサミを持って、左手に紙を持って……」。教諭が手取り足取り教え、失敗をさせないように先回りしていた。

かつて勤めた大手電機で担当した新人研修で「次、何をしたらいいですか?」と指示を待ち、失敗を怖がる新入社員の姿とだぶった。企業は日々の変化を拒めば、市場競争の中で埋没するのに……。

理想の園を探して、関東のインターナショナルスクールにも足を運んだ。でも、食堂のドアを足で閉め、ポテトチップスをほおばる姿に違和感を覚えた。

息子をアメリカ人やカナダ人に育てたいわけではない。敬語も使えないようでは、日本企業で働くのに苦労する。

母国語の日本語、日本の歴史や文化をきちんと学ばせたい。そして、英語を自在に操る能力を身につけさせたい。それでこそ国際舞台で活躍できる。

「ないなら、つくろう」

関西国際学園の始まりだった。

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最終更新:1/3(火) 6:10
BuzzFeed Japan