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チェーンソー脅迫YouTuber逮捕、収入は7年半で約45万円 ネットは「勝者総取り」、参入はリスクだらけ

1/6(金) 17:26配信

AbemaTIMES

 2017年初頭のネット界を騒がせたバカニュースといえば、なんといってもチェーンソーを持ち出し、宅配業者を脅した様子をYouTubeで動画公開した男が逮捕された件だろう。YouTubeのチャンネルごとの推計収入が分かるサイト・TuberTownによると、男の収入はこの7年半で約45万円だった。577本もの動画を投稿してこの程度。テレビ朝日の取材に対しては、「脅す様子を動画のネタにしたかった」といった趣旨の発言をした。これで一体いくらの広告収入が入るのかはわからないが、逮捕され、実名報道されて一生「チェーンソー男」など罵りを受けてしまうのはまったくもって割に合わない。

 この件を知った時に思い出したのは、2015年10月に発生した珍生放送である。男性がゲーム「マインクラフト」の生配信中に「オイルマッチ」というなかなか火を点けづらい着火器具に火を点けようと悪戦苦闘している中、なぜか火のついたマッチをティッシュの入ったゴミ袋に入れ、火がついてまさかの「火事実況中継」となった件である。その後この火事は新聞でも報じられ、男性が実家暮らしをしていて、73歳の父親らと同居する40歳であることが明らかになってしまった。そして、この件は米三大ネットワークCBSのトークショーでも取り上げられ、司会者や出演者から嘲笑される事態になった。

 チェーンソー男もオイルマッチ男も、絶大なるサービス精神を持っているのは理解できるのだが、少額のカネを得られる動画配信によって自らの人生を毀損するほどのことをするのは合理的判断に欠ける。ところで、昨年、大阪府内の小学校が4年生男子に対して将来の夢を聞いたところ、3位がYouTuberになったという。

 仮に、私に子供がいて「お父さん、ボク、YouTuberになりたい!」と言った場合、「やめとけ」と止めることだろう。いや、10年前にYouTuberになろうとしたのだったら止めない。一体これは何なのか。ABBAの『The Winner Takes It All』という曲があるが、意味としては「勝者総取り」である。ネットの世界ではこうした「勝者総取り」はもはや伝統である。それこそブロガー、YouTuber、ニコ生主、アフィリエイター、メルマガなど様々な「これからはこれが儲かる!」とすでに成功した「勝者」が煽り、後発組の屍が累々となっていくのである。

 前出の2人の男は、人気者とは言えない。だが、騒動の主役となり、嘲笑されるだけの知名度は獲得した。それだけだ。今現在「動画配信」を個人が参入してもそれほどウマみはない。YouTuberにしても、Hikakin氏をもじって「●●kin」を名乗る人間が続出したが、大抵は膨大なるネットのコンテンツの中に埋もれていく。

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最終更新:1/9(月) 4:08
AbemaTIMES