ここから本文です

現実離れした減量目標こそ、ダイエット成功の秘訣 英研究

2017/1/7(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 月を目指してたとえ到達しなくても、どこかの星には着ける、という言い方がある。今年の抱負にダイエットを掲げている人たちにとって減量成功のカギとなるのは、現実離れした高い目標を立てることだという。

 英ノッティンガム大学(University of Nottingham)が12か月間の減量プログラムに取り組んでいる肥満の人、2万4000人を対象に行った調査研究によると、野心的な「夢の体重」を目標に設定した人は、平均して19%の減量に成功していることが分かった。一方、「達成可能な」目標を掲げた人たちの減量率はかなり低かった。

 英国民保健サービス(NHS)はダイエットの目標値を現在の体重の5~10%に設定することを推奨しているが、今回の研究結果はそれに抗うものとなった。

 これまでは「現実的な」ダイエット目標を掲げることが推奨されてきた。野心的な目標を設定しても、達成されにくいと考えられていたためだ。

 しかし今回の研究では、体重の27%の減量という高い目標を設定した人は、平均19%の減量に成功した。また体重の16~21%の減量を目標にした人は、平均14%の減量を達成した。他方、10%という低い目標を掲げた人は、その目標値を達成しただけで終わった。

 ノッティンガム大学の研究チームは、新年の抱負にダイエットを掲げる場合は「月探査ぐらい野心的な目標」にした方がより良い結果を得られると主張し、NHSのガイドラインの見直しを求めている。

 研究論文を執筆した同大のアマンダ・エイブリー(Amanda Avery)助教(栄養学)は「1月はダイエットを始める人が最も多い時期。成功するチャンスを最大化するために必要な情報がきちんと提供されることが極めて重要だ」という。「今のNHSのガイドラインは、減量に取り組む人が落胆しないように、現実的な目標設定を推奨している。だが減量目標に上限を設定しようと言えば、人々に自分たちの可能性を見せないことになる。だが大事なのは、高い目標を掲げて、それを達成する自分の姿を思い描けることだ」

 またエイブリー氏は「減量に関しては、人それぞれが自分の達成したい目標を掲げることが最適だということを、この研究は示した。そうすれば、たとえそれが夢のような目標だとしても、モチベーションが上がるし、目標達成のためにもっと真剣に取り組むようになる」と語った。

 この研究結果は医学誌ジャーナル・オブ・ヒューマン・ニュートリション(Journal of Human Nutrition)に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:
1855年に創刊された「デイリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。
「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。

最終更新:2017/1/7(土) 10:00
The Telegraph