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北朝鮮軍の元実力者 正恩氏への不満漏らし処刑

聯合ニュース 1/8(日) 15:53配信

【ソウル聯合ニュース】昨夏に脱北して韓国に亡命したテ・ヨンホ前駐英公使は8日までに聯合ニュースのインタビューに応じ、2012年7月に北朝鮮の李英鎬(イ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長(当時)が粛清された背景について、李氏が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長への不満を漏らしたことが盗聴されたためだったと明らかにした。

 テ氏は、北朝鮮では社会的地位が高まれば経済的に豊かになるが精神的にはより束縛を受けると述べながら、李氏は自身の発言が盗聴され処刑されたと明らかにした。

 金委員長は執権後間もないころ頻繁に改革・開放の推進について話していたが、李氏は金委員長がいないところで「将軍様(故金正日(キム・ジョンイル)総書記)は改革・開放を行えば暮らし向きが良くなることを知らなかったために進めなかったのではない」という趣旨の発言をし、粛清されるに至ったという。

 李氏は10年9月に開催された朝鮮労働党代表者会で、金委員長と共に新設の党中央軍事委員会副委員長に任命されるなど、軍の実力者と評価されていた。

 韓国の情報当局は、李氏が全職務から解任された当時、金正恩体制の権力基盤強化を目的とした政治的粛清事件との見方を示していた。

 また、ある日本のメディアは朝鮮労働党が李氏を反党・反革命分子に規定したと報じたが、中国メディアは李氏が粛清された証拠がないと伝えた。金正恩体制発足後、幹部を粛清する「恐怖政治」の最初の犠牲者だった李氏の解任については、有数の海外メディアも異なる内容を報道していた。

 これまで李氏が処刑されたとの報道はあったが、事実が確認されたことはなかった。テ氏の発言により、李氏の処刑説にさらに重みが増しそうだ。

最終更新:1/8(日) 16:09

聯合ニュース

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