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夜だけ開く文具店 SNSで評判、海外客も 千葉・市川市の「ぷんぷく堂」

千葉日報オンライン 1/8(日) 11:26配信

 日が沈み、帰路を急ぐ人が増える頃、千葉県市川市の閑静な住宅街にたたずむ「ぷんぷく堂」の軒先に開店を告げる赤い提灯がともる。

 副業で営む同店は、夕方5時から開店する文具店としては異色の存在。ユニークなのは営業時間だけでなく「自ら目利きして、ときめいた文具のみ」という品ぞろえも独特だ。

 こじんまりとした店内に入ると、まず目に飛び込むのは、廃業した文具店から譲り受けたという年代物の筆陳列棚。中には昭和20~40年代に製造されたレトロなデザインの鉛筆がずらり。店を開業する前、ネットオークションなどを通じて趣味で集めた。未使用のまま大切に保管していたが、「誰かに使ってもらいたい」と、1本80円で売り始めた。「子連れで来たお母さんやお父さんの思い出の扉が開いて、親の方が夢中で見ている」とうれしそうに話す。

 2012年4月に開業後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの口コミで広まり「地元よりも、遠方から来るお客さんが多い」。国内にとどまらず、日本製品へのあこがれが強い台湾など海外からも訪れる。

 「これは職人さんの手作りで」-。客が手に取った商品について、時折説明を添える。「ストーリーを知ることで、文具のぬくもりが伝わる」と考えているからだ。

 自身が思う「こんなものがあったらいいな」を形にした「オリジナル文具」の制作販売も手掛け、通販サイトなどで販路を拡大中。耐久性にすぐれた書類袋「過保護袋」や、万年筆でも裏抜けしないと評判の「競馬新聞の紙で作ったレポート用紙」など、客の心をつかむネーミングにもこだわりが見える。

最終更新:1/8(日) 11:26

千葉日報オンライン

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