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韓国は慰安婦合意の何を覆したのか? 明言されていない「少女像撤去」に広がる亀裂

1/11(水) 6:00配信

BuzzFeed Japan

「少女像」が釜山の日本総領事館前に設置されたことをめぐり、日韓の亀裂が拡大している。韓国・中央日報によると、同国内につくられた「少女像」は55個。公館については、ソウルの日本大使館前に続き2個目だ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

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設置への対抗措置として、長嶺安政・駐韓日本大使と森本康敬・釜山総領事が1月9日、一時帰国。10日には、安倍晋三首相に現地の情勢などを報告、対応を協議したという。また、通貨スワップ協定の再開協議も中断された。

2人が韓国に戻る日程は「現時点で決まっているわけではない」(菅義偉官房長官)状況だ。

日本政府が大使の一時帰国という強いカードを切ったのは、今回の韓国の動きが、2015年12月の「日韓合意」からみて、逆方向に進むものだったからだ。

そもそもこの合意では、慰安婦問題をめぐって日本政府の「責任」を示し、安倍晋三首相が「おわびと反省の気持ち」を表明。日本側が元慰安婦支援のための資金を拠出する前提で、問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を約束している。

“慰安婦問題は,当時の軍の関与の下に,多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり,かかる観点から,日本政府は責任を痛感している。
安倍内閣総理大臣は,日本国の内閣総理大臣として改めて,慰安婦として数多の苦痛を経験され,心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し,心からおわびと反省の気持ちを表明する“

「最終的かつ不可逆的な解決」に向けて、焦点の一つとなっていたのがソウルの日本大使館前にある「少女像」だった。日韓合意には、こう書いてある。

「韓国政府は,日本政府が在韓国日本大使館前の少女像に対し,公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知し,韓国政府としても,可能な対応方向について関連団体との協議を行う等を通じて,適切に解決されるよう努力する」

少女像を「撤去」することまで言及はされていないものの、「適切に解決」することへの努力が明記されている。

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最終更新:1/11(水) 8:54
BuzzFeed Japan