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業界初 全11席のありそうでなかった「完全個室」バス 実現できたワケとは

1/11(水) 12:41配信

乗りものニュース

定員も「業界最少」

 関東バス(東京都中野区)が全席「完全個室」の夜行高速バス「DREAM SLEEPER(ドリームスリーパー) 東京・大阪号」を、両備ホールディングス(岡山市)と共同で2017年1月18日(水)から運行。その車両が1月11日(水)、中野サンプラザ(東京都中野区)で報道陣へ公開されました。

【写真】個室の内部

 関東バスによると、業界で初めて、全席を扉付きの完全個室とし、「まるでホテルに宿泊しているような感覚」とのこと。11人という定員も、業界では最少といいます。

 各個室は幅約85cm、奥行き約160cm(部屋により若干の差異あり)で、全面カーペット敷き。スリッパやミネラルウォーター、アイマスク、耳栓、歯ブラシなどのアメニティが用意されるほか、コンセント、充電用USBに加えて車内Wi-Fi、プラズマクラスターイオン発生機なども備えられます。トイレは温水洗浄機能と水浄化機能付き。パウダールームも独立して設置されます。

 このバスの最大の特徴は、全室扉付きで、仕切りが天井まで達していること。これまで、座席の前後や側面を部分的にパーティションやカーテンで区切ることにより個室空間を作るバスはありましたが、天井まで扉と壁で仕切った“完全個室”は初めてです。

ありそうでなかった「完全個室」、それを実現したある工夫

 新型のバス車両を走らせるためには、まず、国が定めた道路運送車両の保安基準に適合させなければなりません。完全個室とするうえで保安基準上まず課題となるのが、ワンマンバスには運転席から旅客の状況を確認するルームミラーなどの設置が義務付けられているという点。個室が並ぶ車内で、運転席からルームミラーで旅客の状況を確認することは、物理的に不可能です。

 この基準に対し、たとえば両備グループの中国バス(広島県福山市)が横浜~広島間で運行している「DREAM SLEEPER」(定員14人)では、“個室”の4席には室内に、カーテンで仕切る10席には通路の天井に複数のカメラをそれぞれ設置し、運転席のモニターで車内の様子を把握できるようにしています。

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