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「青白くなった赤ちゃんが救急車で…」 母逮捕に住民絶句 沖縄

沖縄タイムス 1/12(木) 12:20配信

 生後2カ月の乳児が死亡してから約1年2カ月。沖縄県警は11日、虐待死させた疑いが強まったとして母親(29)を逮捕した。事件が起きた宜野湾市営住宅の住民からは、悲しみと驚きの声が上がった。

 午前7時38分ごろ、容疑者が現在住む那覇市松山のマンション入り口に、10人近くの県警捜査員が集まった。ワゴン車が横付けされるとマスクをした同容疑者が現れ、捜査員に支えられながら車へ乗り込んだ。

 事件現場は、宜野湾市伊佐にある4LDKの市営住宅。当時、2カ月の乳児が救急車で搬送されるのを見たという女性(72)は、母親逮捕の一報に声を失った。「朝方、青白くなった赤ん坊が抱っこされ、運ばれていったのが忘れられない」と振り返る。「子どももかわいそうだけど、母親も何か問題を抱えていたかもしれない」と悲しんだ。

 一家をよく知る男性は「病気の夫や生まれたばかりの子どもの世話で不安を抱えていたのか。一人で抱え込まずに相談できれば防げたのかもしれない…」と声を落とした。

 「突然死」との連絡を受けていた行政側も、虐待死の疑いに驚きを隠さない。事件の約1カ月前から直前にかけて宜野湾市の保健師が計3回、同容疑者と面談している。市健康推進部によると「娘の体重が十分あるか、ミルクの量は足りているかが気になる」と相談があったが、標準内だった。面談時にふさぎ込むような様子はなかったという。

 比嘉直美部長は「母親としてうまく子どもと関われているかまで含めて見てきたつもりだが、わずか2カ月の子が亡くなるのを結果として防げず大変つらい。母親の気持ちをどうやったら、よりよく受け止められるか、行政としても考えていきたい」と話した。

最終更新:1/18(水) 16:20

沖縄タイムス

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