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大学生ら15人が亡くなった軽井沢バス事故の現場はいま、どうなっているのか

1/15(日) 20:31配信

BuzzFeed Japan

大学生ら15人の命を奪った軽井沢スキーバス事故から1年が経った。1月15日、事故現場では朝から、遺族や関係者などが手を合わせ、献花していた。事故ではスノーボードなどに向かうはずだった13人の大学生と、2人の乗務員が死亡した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】事故現場のいま

「入山峠」のいちばん最後にあるカーブで起きた激しい事故。ギアは、ニュートラルに入っていた。

ガードレールを突き破ったときの速度は、時速96キロ。

死亡した運転手がギア操作を誤っていたために、エンジンブレーキが利かない状態だった可能性が高い。

東海大学1年の池田衣里さん(当時19)の家族はこの日午前、現場にやってきた。

本当だったら、1週間前には成人式で晴れ着姿を披露していたはずだった。

家族は献花台で、池田さんの好物だったワッフルと、今年から飲めるようになるはずだったお酒、そして白い花を手向けた。

発生直後以来、2度目の現場だという母親は、BuzzFeed Newsなどにこう語った。
「本当につらい1年間でした。やっぱり、ひとり娘でしたから」

「発生当時、夫に連れられてきたときは、何もわからなくって……。事故のことはずっと、耳にしたくも、考えたくもなかったんです。でも、1年経って現場に来ることで、ようやく、どういうことが起きていたのか確認できました」

現場のガードレールは57メートルに渡り撤去され、2016年9月、強度を6倍に高めた新しいものに変えられた。

同じような悲劇が起きることを防ぐためだ。

夕方、長野県坂城町から手を合わせに来た農業の男性(59)はBuzzFeed Newsなどに「もう2度と、同じことを繰り返してはいけないと感じています」と語った。

22歳の長女が東京で暮らしている。帰って来るときは高速バスを使ってこの峠を通るから「他人事とは思えない」。

「家族のみなさんは、この1年間本当につらい思いをされていたと思います。バス会社には法令順守をして、二度とこのような事故を起こさないようにしていただきたい」

2015年12月末に入社した運転手は、事故を起こしたときが4回目の営業運転だった。

採用時、運転手が「大型バスの運転は苦手」と話していたといい、未熟な技能に対する指導研修が足りなかった可能性がある。

地元紙・信濃毎日新聞によると、長野県警は、バスを運行していた「イーエスピー」の運行管理者(事故当時、退職)を、業務上過失致死傷の疑いで書類送検する方針だという。

最終更新:1/15(日) 20:52
BuzzFeed Japan