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中国の高校が「成績バンク」導入、生徒に単位を「融資」

1/17(火) 16:13配信

The Telegraph

【記者:Neil Connor】中国・江蘇(Jiangsu)省南京(Nanjing)市の学校が、生徒が試験に合格できるように単位を貸し出す「成績バンク」を設立した。生徒らは借りた単位をその後の試験で「返済」する必要がある。

 南京市第一中学(Nanjing Number One School)が昨年11月に導入したこの仕組みに対し、中国のネット上では一部称賛の声が上がっている。同国の教育制度は厳格な試験に基づいており、生徒たちが直面しているプレッシャーに懸念が高まっているためだ。

 成績バンクによって生徒が怠ける可能性があると指摘する向きもあるが、同校はこの革新的なプロジェクトによって学生のストレスを緩和できると主張している。

 しかし、借りた単位を期限内に返済しなかった場合には「利子」がつくとされ、そのため、学生たちは別のストレスを感じることにもなる。また返済できなかった場合は「ブラックリスト」に入れられる可能性もある。

 成績バンクを歓迎している生徒の一人は、「中間テストの前に体調を崩し、地理のクラスを何回か欠席して試験に落ちた。だから、それを取り戻すためのチャンスを成績バンクからもらえてうれしい」と中国メディアに語っている。

 中国には、生徒たちの成否と将来の進路が決まる全国統一大学入学試験「高考(Gaokao)」がある。この重大な試験をめぐっては、プレッシャーに耐えかねた生徒らが自殺する事件も起きている。

 地元メディアに対し、南京市第一中学のフアン・カン(Huang Kan)校長は、「成績がすべて」であるために生徒たちは大きなプレッシャーを感じているとしながら、「試験は生徒に苦しい時間を与えるものではなく、学習プロセスを向上させるものであるべきだ」と指摘している。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:1/17(火) 16:31
The Telegraph

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