ここから本文です

成りたい人になるーー LGBT成人式「羽織袴にばっちりメイク」で参加した人の思い

1/18(水) 7:29配信

BuzzFeed Japan

東京都世田谷区で1月15日、LGBTの人たちやその友人、家族を対象にした「成人式」が開かれた。約180人の「新成人」が参加した。区長の挨拶やトークショーなど、一見するとふつうの成人式と変わらないが、20歳に限らず何歳でも参加できるという特徴がある。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

主催のNPO法人「ReBit」によると、「ありのままの自分を誇り、祝福されることで、それぞれの成りたい人への第一歩を踏み出してほしい」という思いが込められている。つまり「成りたい人になる式」という意味だ。6年目となる今年は、全国11カ所で開催予定だという。

ゲイ・レズビアン・バイセクシュアルや「生まれた時に割り当てられた性別」とは違う性を生きるトランスジェンダーなど、多様な性のあり方がありうるという認識は、次第に社会に浸透してきている。ただ、そうした性的マイノリティの多くが、配慮のない言動をされた経験などから、「ありのままの自分」を表現しにくい現状がある。

新成人の辞

ゆずまさんは、「男性でも女性でもない、中性的な生き方をしたい」と考えている。その思いを、当日の装いにも込めた。

「女性らしく見られたいなら振り袖を着ると思いますが、自分は一般的に男性が着る紋付き袴にしました。ベースは男性的……かもしれないけど、ピンクのネイルをしたり、耳が出ないヘアスタイルにしたり。自分でメイクもしました」

「紋付き袴にメイクをすることで、男性らしさと女性らしさの両方のいいところ取りをした自分らしさを取り入れたいと思ったんです」

新成人へのメッセージ

トークショーに登壇した太田尚樹さんは、ゲイだと公言していて、LGBTの日常を語るウェブメディア「やる気あり美」を運営している。参加者に向けて次のように語った。

「自分がこの1年ぐらいめちゃくちゃ意識しているのは、人間はいまのままでも最高で、完璧で、スーパーなんだと思うようにすることです」

「僕はすごく、自己否定感が強いんですよ。能力が低いとか、仕事ができないとか。振り返ると、できるようになったことがいっぱいあるのに、『自分ってダメだな』と思うことが多かった」

「でも、ある何かができるようになったら、今日から自分は最高って思うことはない。何か根拠があるから自信がつくんじゃない。だから自分の意思で、自分が最高で完璧でスーパーだと、毎日思ってほしい。自分のことは否定しないでほしいと思います」

「僕は(20歳の)成人式に行かなかったんですけど、本当は行きたかったです。こんなふうに式に参加してその時の自分をかみしめ、味わうことは、後々になっても忘れない大事な経験だからです」

1/2ページ

最終更新:1/18(水) 7:29
BuzzFeed Japan