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フェイスブック「テレパシー技術のエンジニア求む!」

1/18(水) 12:27配信

The Telegraph

【記者:James Titcomb】あなたの名前、友人、写真などの情報をすでに握っている交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)だが、今度はあなたの思考まで手に入れようとしているようだ──。

 米カリフォルニア(California)州で公開されたフェイスブックの求人情報では、同社は脳波を読んでその情報を人々の間で伝達するテレパシー技術を専門とする人材を探していることが示唆された。この新たな取り組みは「いいね!」や休暇の写真をシェアすることをはるかに越える共有テクノロジーとなるだろう。

 米ビジネス専門誌「ビジネス・インサイダー(Business Insider)」によると、ベールに包まれたフェイスブックの開発部門「ビルディング8(Building 8)」では現在、2年計画のプロジェクトで「大胆なことを成し遂げる」ために、博士号レベルの「脳コンピューター・インターフェースエンジニア」と「神経画像化エンジニア」を募集している。

 同じ契約期間の別の求人情報によれば、仕事は「未来のコミュニケーションとコンピュータープラットフォーム」を築く目的で「神経画像や電気生理学データ」の分析し、また「新しい非侵襲性の神経画像化技術」の開発などに携わるという。

 人の考えを読むことを可能にするというアイデアは、まるでSFの世界のことのようだ。ましてや最悪のプライバシー侵害にもなりかねない。しかし、フェイスブックがテレパシー技術の現実化に意欲を示したのは今回が初めてではない。

 共同創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は2015年に、テレパシーは「究極のコミュニケーション技術」であり、人の感情を把握するための「理想的かつ完璧な」手段だと述べている。また「私たちはいつの日か、テクノロジーを使って自分の考えをすべて直接送信し合えるようになるだろう。あなたが何かを考えたとき、あなたが望みさえすれば、その思いはすぐに友人に伝わる。究極のコミュニケーション技術だ」とも説明している。

 ザッカーバーグ氏はそのような技術が開発されるのは数十年先としているが、今回の求人情報から、フェイスブックが夢の実現をただぼんやりと待っているわけではないことが分かる。

 フェイスブックはソーシャルメディアにおける自社の優位性を保つことを目的に、新たな技術に対しては常にアンテナを張ってきた。画像共有サービス「インスタグラム(Instagram)」や、バーチャル・リアリティー(仮想現実、VR)機器開発の「オキュラス(Oculus)」の買収もその一例だ。

 テレパシー技術の開発はまだ初期の段階だが、脳波解読の研究では大きな前進もみられる。米ワシントン大学(University of Washington)の研究チームは昨年、実験対象者に顔と家の写真を見せ、脳波の解読によってどちらを見ているかを判断することに成功した。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:1/18(水) 12:27
The Telegraph