ここから本文です

【ろくでなし子裁判】スプツニ子!さん「芸術家にとって『女性器を扱うな』は『この絵の具の色を使うな』と同じ」

2017/1/18(水) 12:14配信

BuzzFeed Japan

女性器をかたどった作品や3Dデータの「わいせつ性」をめぐり、東京高裁で争われている「ろくでなし子裁判」に、マサチューセッツ工科大学メディアラボ助教で、アーティストでもあるSputniko!(スプツニ子!)さんの意見書が提出された。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

意見書でスプツニ子!さんは、女性器をスキャンして作った3Dデータも、アート作品の一部と位置づけるべきだと指摘。そのうえで、作品の一部分を切り取ってわいせつ性を判断するのは間違いだ、と主張している。

そして、「性器イコールわいせつ、と短絡的に判断している今回の(一審)判決は、芸術家の活動の可能性をあまりに狭めるもので、表現活動にとって大きな弊害となる」と、3Dデータをわいせつだとみなした一審判決を批判している。

なぜ意見書を書いたのかーー。新進気鋭のアーティストはBuzzFeed Newsの取材に次のように語った。

《芸術家にとって、女性器をテーマとして扱うなと言われることは、「この絵の具の色を使うな」と言われるようなものです。それは、「この絵の具の色は使ってはならない」と言われたまま、絵を描き続けなくてはならないのとすごく近い。

女性器は、色々なもののシンボルとされています(男性器もそうですが)。ジェンダーの違いを表すシンボルとして、何かものが生まれてくる場所として、それを形として使えないままというのはおかしい。

私自身にも、女性器が関わるアートのアイデアが10個も、20個もあります。このままだと、それを日本で発表できないというような、萎縮の要因になってしまいます。

今回の裁判はすごく意義があるものだと思ったので、意見書の話をいただいて是非、と思いました。

意見書ではもし今回、有罪になってしまったら、日本の芸術の未来はすごく悪くなる、という話を色々な芸術作品を例に挙げながらしました。

これまでも大勢のアーティストが、男性器・女性器をテーマとした芸術作品を作っています。重要なテーマなので、自然と出てくるものなんです。そういった作品が日本に来たとたん、制約を考えなければいけないというのは、アーティストにとってつらいことです》

以下、意見書全文を、スプツニ子!さんの許可を得て転載する。

1/2ページ

最終更新:2017/1/18(水) 12:14
BuzzFeed Japan

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ