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3年ぶり党大会 「多様性は強み」と言い始めた共産党

1/19(木) 13:06配信

THE PAGE

 野党共闘の行方にメディアの関心が集まる中、共産党は3年ぶりとなる党大会を静岡県熱海市の同党学習会館で開催した。代議員として参加した党員から共闘に向けた決意が語られる一方、採択された決議には党勢拡大が喫緊の課題として盛り込まれた。

他党代表の出席、「歴史的大会」を演出

 1月15日から開催された第27回党大会の初日、民進党の安住淳代表代行、自由党の小沢一郎代表、社民党の吉田忠智党首らが出席し壇上で挨拶を行った。共産党大会への他党代表の出席は95年間の歴史の中で初めてという。党幹部の1人は、共産党の躍進が野党共闘の土台にあると指摘し、今回の党大会を「歴史的」と評価した。

 2010年7月に行われた参院選。共産党が獲得した比例得票数は356万票、得票率で6.1%だった。当時、民主党政権に対する批判の高まりの中で第三極を模索する動きが活発化していたが、そのような政治情勢の中で独自路線を貫く共産党は存在感をまったく示すことが出来なかった。

 危機感を抱いた同党は、以来、党勢拡大運動に乗り出し今日に至っている。この間、民主党政権に替わり自公政権が誕生すると、2013年7月の参院選では比例で515万票、得票率9.68%、2014年の衆院選では比例で606万票、得票率11.37%を獲得するに至る。国政選挙での躍進を背景に昨夏の参院選では、独自路線から野党共闘へと舵を切った。

比例得票数と党員数とのギャップ

 現在の政治情勢について同党は「グローバリズムがもたらす格差の拡大が今の政治状況を作り出している」と分析している。同党が躍進と評価する国政選挙の結果とは裏腹に、約30万人の党員数や機関誌「赤旗」発行部数は決して増加に転じておらず、むしろ停滞しているとの見方が大勢だ。

 実際、今大会の決議には党勢拡大が継続して盛り込まれた。志位委員長は野党共闘への取り組みに関し「多様性を互いに尊重し、国民的大義で結束するならば、多様性は弱みではなく強みにすることができる」と語り、採択された大会決議には野党連合政権の文字も躍る。しかし、共産党が進める野党共闘の背景には同党が直面している党勢状況もあると見るべきだろう。

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最終更新:1/24(火) 22:16
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