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「あなたのことを一番わかってるのは私よ」 完璧ママの愛と狂気に背筋が凍る

1/19(木) 20:02配信

BuzzFeed Japan

「お母さん、娘をやめていいですか?」

センセーショナルなタイトルのドラマがNHKで始まった(毎週金曜、夜10時から)。【山崎春奈 / BuzzFeed】

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「まるで恋人のようだった母娘の関係が、娘がある男と出会うことで一変していく」「娘を手放したくないという思いから暴走してしまう母親と、その母の束縛から逃れようとする娘のバトル」

――紹介文を読んで、放映前からヤバいことになりそうだと思っていたけど、いざ蓋をあけたらさらにヤバかった。

これはホームドラマではありません、サイコホラーです。

「ほらね、ママの言う通りになったでしょ」

完璧な母・早瀬顕子(斉藤由貴)と高校教師の娘・美月(波瑠)は、誰もが認める仲良し母娘。服やインテリアの好みもそっくりで、休日には連れ立って街へ出る、親友かつ恋人のような関係だ。美月は「ママといるのが一番ラクだし楽しいもん」とあっけらかんと言う。

母が実現できなかった教師の夢をかなえた“親孝行”な娘。25歳の今もなお、人間関係から職場の悩みまでなんでも一番に相談する美月。顕子は「ほらね、ママの言う通りになったでしょ」「あなたのことを一番わかってるのはママよ」と何度も何度も繰り返し言い聞かせる。

要所要所で背筋が寒くなる、「普通」の基準がわからなくなる。娘を心配するあまり、デートを尾行して監視する。タクシーで先回りして帰ってきて「残念だったねぇ、もっといい人いるわよ」って白々しく言う。保健室登校の生徒について相談されると、娘が不在のあいだに勝手に部屋に入り、生徒の個人情報が書かれた資料を躊躇なく広げる。

「今日デートなの? 服、こっちの方がいいんじゃない?」「新しいお家の部屋の壁紙、みっちゃん絶対これ選ぶと思ってたんだぁ」……少しずつ、娘は母に「そっくり」なのではなくて、母の顔色をうかがいながら、喜ぶ方、機嫌がよくなる方を選んできたんだってことが視聴者に伝わる。自分の好みではなく、本当は。

寝坊した美月が慌てて家を出る直前、玄関でパンプスを両手に持って「……ねえ、どっち?」と顕子に聞くシーンに震えた。

いや、別に言葉だけ見れば自然な会話だ。わたしだって服や靴に悩んで母とそんなやりとりをした覚えは何度もある。でも明らかに、なにか、こう、違和感がある。このざわざわした気持ちは一体どこから!

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最終更新:1/19(木) 20:02
BuzzFeed Japan