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雑誌不況に負けない「売れる専門誌」はどう作る? 乃木坂46から神社まで、攻めのデザイン誌の挑戦

1/20(金) 11:31配信

BuzzFeed Japan

「おそ松さん」「君の名は。」「シン・ゴジラ」「欅坂46」――2016年の1年間で、ある雑誌の表紙を飾ったモチーフだ。

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これだけ聞くと、世の中のトレンドを取り上げる雑誌を想像するだろうか。

雑誌の名は「月刊MdN」。アニメ誌でもカルチャー誌でもなく、デザインの専門誌だ。

数年前までは、現場のデザイナー向けにノウハウを紹介する雑誌だった。今は毎月特定のテーマを定め、さまざまな視点で映像やグラフィックを紹介している。アニメやアイドルの視覚表現にフォーカスし、取り上げることも少なくない。

「ときには一般誌よりも売れるデザイン専門誌を作りたい」「このまま業界だけに向けて作ってもゆるやかに終わっていってしまう」

そんな野心を胸に、2013年に一般向けのフルリニューアルに踏み切ったのが、本信光理編集長だった。

専門誌でありながら「売れる」雑誌を目指す。4年目を迎える挑戦の成果は。

「このまま続けても、限界があるな」

――今でこそアニメやアイドルにフォーカスした特集も組まれていますが、数年前のバックナンバーを見ると、完全にデザイナー向けの雑誌ですね。

そうですね、デザインの現場の人、デザイナーを目指す人に向けた専門誌でした。10年以上にわたって編集部員として携わる中で、当時のMdNが狙っていた「専門職に向けた月刊誌」自体の立ち位置が難しくなってきていることは、肌で感じていました。

なぜなら、ネットが普及し検索することが当たり前になると、基本的なデザインのマナーやノウハウはWebで調べるようになります。逆に、ゼロからしっかり勉強するなら書籍を買う。その中間的な存在である月刊誌は狙い所が難しい。「この狭い層を狙って『売れる』ことを目指したところで限界があるな」という思いがずっとありました。

編集部員を減らしたり、刊行ペースを落としたり、業界だけに向けてそれなりの規模でやっていく道もあったとは思います。ただ、作る人間としては「もっとたくさんの人に読んでほしい」欲が出ちゃいますよね。少なくとも、僕はありました。

どの雑誌もそうだと思いますが、月刊誌を作るって、めちゃくちゃ大変なんですよ。めちゃくちゃ大変なら……できればめちゃくちゃ売れたいじゃないですか。

いろいろやる中で、「めちゃくちゃ売れるデザイン誌って、作れないのか?」を試したくなったんです。現実的には「めちゃくちゃ売れる」のは難しいんですけど……って、なんだか言ってることがアホっぽいのですが(笑)。

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最終更新:1/20(金) 11:31
BuzzFeed Japan