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「マクドナルドの肉の正体が明らかに」の根拠は そもそもの裁判がなかった?

1/25(水) 17:56配信

BuzzFeed Japan

「イギリスの有名シェフが、マクドナルドを相手取った裁判で勝訴し、『肉』の正体が判明した」というニュースがSNSで話題になっている。【BuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎】

インターネット上で拡散されている記事には、イギリスの有名シェフが、マクドナルドを相手取って裁判を起こして勝訴。その裁判で、マクドナルドのハンバーガーに使われている「肉」の正体が判明したと書かれている。

マクドナルドの『肉』の正体について、こう断言している。

「本物の肉の代わりに、食用肉から出たくず肉、腱、脂肪、結合組織を混ぜたものから成るペースト状の生地と、アンモニアから作られたものを使用していたことが証明されました」

しかし、記事には、裁判の申し立て内容や判決日、どこで裁判をしたのかなど詳細については、全く書かれていない。裁判で「証明」された「肉」がどこに流通しているのかも書かれていない。

不明確な情報が含まれてる記事だが、大きく拡散している。

エンゲージメント数(シェア、いいね!などのリアクション、コメントの合計数)を測るツール「BuzzSumo」で、この記事を確認すると、FacebookとTwitterで計6万6千件以上のエンゲージメントを獲得していた。

「マックこわい」「安さには原因がある」「これが本当ならマック行けない」などと、マクドナルドに対して否定的な反応が出ている。日本で報道されないため、「報道規制がされたのではないか」との憶測も広がった。

過去に肉の品質を問われた米マクドナルド

話題となっている記事「イギリスの有名シェフがマクドナルドに勝訴!裁判によって『肉』の正体が明らかに」は、ネットメディア「イイタメ」が1月19日に配信した。(1月26日現在、アクセス不可)

記事に登場するジェイミー・オリヴァー氏は実在の人物で、イギリスの有名シェフ。2010年、米国のTV番組で、クズ肉や内臓などを水酸化アンモニウムで殺菌した加工肉(正式名称:Lean finely textured beef)が、ファストフード店で使われている事実を批判した。

当時、アメリカの法律では禁止されていなかったため、米マクドナルドでも、こうした加工肉が使用されていた。テレビ番組の反響を受け、米マクドナルドは2011年にアンモニアで消毒した牛肉を、翌年には、この加工肉の使用を取りやめると発表した。

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最終更新:1/31(火) 12:18
BuzzFeed Japan