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「失踪は拉致でなく個人的理由」 若狭町が宮内和也さんを懲戒免職

福井新聞ONLINE 1/26(木) 7:59配信

 福井県若狭町は25日、1997年に失踪し昨年6月に国内で発見された旧三方町職員の宮内和也さん(51)を懲戒免職処分とした。失踪宣告が取り消され町職員の身分が復帰したため、長期の無断欠勤の理由などを調査。「失踪は北朝鮮による拉致ではなく個人的理由によるもので、職務上の義務に違反する」と判断した。

 また町は近く、失踪後に宮内さん側に支払った2001年度まで5年間分の給与などの返還を本人に請求する。関係者によると、金額は2千万円超とみられる。

 宮内さんの弁護士によると、本人は懲戒免職に対し不満はないという。給与の返還請求に関しては「正式に聞いておらず、まだ検討していない」とした。

 死亡したとみなす宮内さんの失踪宣告が今月5日に裁判所で取り消され戸籍復帰したのを受け、町は24日、宮内さんを上中庁舎に呼んで人事考査委員会を開き、地方公務員法に照らして処分内容を検討。25日に森下裕町長に答申した。

 森下町長は「拉致被害者の可能性が高いとされた宮内さんが無事に発見されたことは喜ばしいことだが、多くの皆さまにご迷惑をおかけしたことは誠に遺憾」とのコメントを発表した。

 宮内さんは97年4月24日、32歳の時に同町世久見の世久見漁港で行方不明となり、海岸付近で折れたカヌーや本人のジャンパーが見つかった。北朝鮮による拉致の疑いが排除できない特定失踪者としてリストに挙がっていた。

最終更新:1/27(金) 14:51

福井新聞ONLINE