ここから本文です

山中節の音源をCD化 明治から昭和の20曲、小中学校に配布へ

1/26(木) 2:04配信

北國新聞社

 明治から昭和にSPレコード盤に収録された、加賀市を代表する民謡「山中節」の音源が、CDとして後世に残ることになった。加賀市山中温泉の愛好家らが、デジタル保存した原曲83曲の中から20曲を選び、4月をめどに市内の小中学校へ配布する。CD作成を通じて著名人や国外の音楽家がアレンジした山中節の掘り起こしや、年代ごとに違う山中節を聞き比べるイベント開催などを進める。

 山中節愛好家7人でつくる山中温泉ゆけむり倶楽部のメンバーで、飲食店経営の二木克治さん(49)を中心にSP盤の音源の保存に取り組み、金沢蓄音器館(金沢市)の協力を得て、原盤から83曲をデジタル録音した。

 山中節の人気は、1927(昭和2)年に美声の芸妓(げいぎ)として知られた初代米八(よねはち)によるレコード化をきっかけに、全国区となったとされる。CDは500枚作成し、初代米八の唄をはじめ、24(大正13)年に上演された無声映画「山中小唄」に出演した芸妓力弥(りきや)のSP盤の音源などをまとめる。作製費は県の補助金を活用する。

 山中節は、石原裕次郎さんら昭和の大スターにも親しまれ、森光子さんや三橋美智也さんも山中節のCDを出している。同会の収集品には、フランスのフルート奏者の第一人者ジャン=ピエール・ランパルがCBSソニー(現・ソニー・ミュージックエンタテインメント)から1982(昭和57)年に発売したLP盤「YAMANAKABUSHI」のほか、アルバニアのフルート奏者とポーランドのピアニストが2008年に発売したCDもある。

 同会は、地元住民から入手した芸妓力弥の写真、こおろぎ橋や鶴仙渓の風景写真を採用し、25日にCDジャケットの試作品を完成させた。メンバーの日比野顕一さん(62)は「地元だけではなく、さまざまな場所でいろいろな人に山中節は愛された。埋もれた山中節を発信していきたい」と期待を込めた。

北國新聞社

最終更新:1/26(木) 2:04
北國新聞社