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MX「基地反対へ日当支払い」報道は正当と認められるのか BPOへ人権侵害の申し立て

2017/1/27(金) 19:08配信

BuzzFeed Japan

「沖縄の基地反対派は日当を得ている」などと報じたTOKYO-MXTV「ニュース女子」。「日当を払っている」と名指しされた団体「のりこえねっと」などが1月27日、BPOに人権侵害を申し立て、会見した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】MXTVが1月16日に流した見解

経緯を振り返る

問題となった番組は、1月2日放送の「沖縄・高江のヘリパット問題はどうなった?過激な反対派の実情を井上和彦が現地取材!」。化粧品大手DHCグループの「DHCシアター」が制作し、TOKYO-MXTVで放送している。

番組では、現地で基地建設への抗議活動をしている人たちに「のりこえねっと」が日当を支払っているなどという内容が報じられた。


番組で根拠としてあげられたのは、「のりこえねっと」が配っているビラだ。「5万円を支払うと書いている」などと報じた。

これは、のりこえねっとが現地の様子を発信する「市民特派員」を募集し、その往復飛行機代として5万円を負担すると書かれたもので、日当ではない。

番組では、反対派の人たちを「テロリスト」「犯罪者」と表現したり、辛さんを「反原発、反ヘイトスピーチを職業的にやっている。隙間産業ですね」と名指しで批判したりしている。

スタジオトークでは男性陣が笑いながら話すなど、あからさまに馬鹿にするような様子が散見された。

だが、現地取材と言いつつ、「危険」という理由で、反対運動の約40キロ離れたところまでで取材を断念していた。のりこえねっとへの取材もなかった。

こうしたことから、番組の報道姿勢に批判が集まっていた。

これを受け、TOKYO-MXTVは「議論の一環として放送」したと1月16日、番組中で15秒間の説明した。

さらに、制作側のDHCシアターは1月20日に「基地反対派の言い分を聞く必要はない」などとするコメントを発表している。

「のりこえねっと」共同代表・辛淑玉氏は会見でBPOへの「人権侵害の申し立て」について説明した。

申立書では「番組が辛さんの人権を侵害している」と指摘。さらに、「反対派が救急車を止めた」「反対派の黒幕は在日韓国人の女性」などとした放送内容は「事実に反している」「虚偽・不公正報道」であると強く批判した。

申立書には、こうも書かれている。

”「虚偽を事実であるかのように放送したこと」「まともに取材をしていないこと」「極めて偏重した内容であること」という放送内容は、もはや放送倫理云々のレベルですらなく、明確に放送法4条各号違反である”

放送法4条には4つの項目がある。

・公安及び善良な風俗を害しないこと。
・政治的に公平であること。
・報道は事実をまげないですること。
・意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。

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最終更新:2017/1/27(金) 19:08
BuzzFeed Japan