ここから本文です

「拝啓 デマサイトを管理していた人へ」25歳在日コリアンの彼が、韓国ヘイトサイトの運営者に伝えたかったこと

2/2(木) 11:24配信

BuzzFeed Japan

韓国人を誹謗中傷するようなニュースを発信するサイト「大韓民国民間報道」。「ソウルで日本人の姉妹が強姦された」などのニュースは完全なフェイク(偽)で、その目的が広告収入だったと明らかにしたBuzzFeed Newsの報道は注目を集めた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

運営者の男性(25)は、私たちの取材に言った。「ヘイトを煽る記事は拡散される」と。反韓感情をもった人たちを、ターゲットにしたとも。

さらに私(籏智)の「傷つく人たちがいる。後ろめたい気持ちはないのか」という質問には、こう答えている。

「怒っている人がいることは想像できますが、これが誰かの人生や、実生活に影響を及ぼすことはないんじゃないでしょうか」

このインタビュー記事を読んだ、ひとりの在日コリアンの男性がいる。彼は怒り、悲しみ、そして、運営者に手紙をしたためようと決めた。

タイトルは「拝啓 デマサイトを管理していた人へ」。

じわりじわりとシェアされている一通の手紙は、こんな言葉から始まる。

“はじめまして。私は貴方と同じ年の25歳の在日コリアンで、名前はSHIONと申します。貴方がこんなブログを読むかどうか分かりませんが、今回、私のブログ上で手紙を書かせて頂きました“

ブログを書いたのは、在日コリアン3世の男性だ。

強い意志が込められている言葉たちが並ぶが、文章は至極冷静だ。まるで諭すように、会ったことのない運営者に向け、インタビューを読んだ感想をつづる。

なぜ、この男性はブログで手紙を書こうと思ったのか。気になった私(籏智)は、取材を申し込むことにした。

嘘をつくことは、命に直結している

取材を快諾してくれたSHIONさんは、25歳。関東圏在住の会社員だ。待ち合わせをしたのは、都内の喫茶店。腰が低く、人懐っこい笑顔を浮かべている。

なぜ、手紙を書いたんですか。

「記事を読んで、同い年の子がしていた事実にびっくりしたんです。さらに、自分がやっていることに一切の当事者意識がないのはどういうことなんだろうと感じてしまいました」

「嘘をつくということは、私たちの家族の命に直結しているという思いもありました。それを、知ってもらいたかった」

サイトの運営者は、BuzzFeed Newsの取材に対し、韓国について「好きも嫌いもない」と答えている。こんなことも。

「……申し訳ないのですが、韓国の人についてあまり思うことはありません。自分に帰属意識がないからだと思います。逆に、韓国で日本についてのこうした記事が出ても、なんとも思わない。もちろん、帰属意識が強い人がいることは想像はできます。でも、それで人生に関わるような損をするようなことはないでしょう。子どものケンカが、大きくなっただけじゃないかな」

何も考えていないようにも見える、こうした無責任な態度に、SHIONさんは怒りを禁じ得なかったのだという。

本当は、手書きの手紙を送りたかった。しかし、宛先はわからない。だからこそ、ブログにこんこんと自身の思いを書き連ねたのだ。

1/3ページ

最終更新:2/2(木) 12:30
BuzzFeed Japan

Yahoo!ニュースからのお知らせ