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WBC大谷投手辞退で巨人の不安払拭 菅野の負担減

東スポWeb 2/3(金) 15:47配信

 巨人の侍たちが“大谷ショック”を振り払う。日本ハム・大谷翔平投手(22)のWBC辞退問題で揺れる中、侍ジャパンの小久保監督が2日、巨人の宮崎キャンプを訪問。旧友でもある由伸監督は全面協力を約束した。エース菅野智之投手(27)の起用法を巡っては、チーム内で一抹の不安も浮上していたが、今回の騒動を受けてその心配も解消。3人の侍たちは全力参戦の準備が整った。

 由伸監督と小久保監督の青空会談は、午前10時の練習開始から、ランチをまたいで日が傾きかける午後3時過ぎまで、実に5時間以上に及んだ。

 巨人からは菅野、坂本、小林の3選手が代表に選ばれている。由伸監督は大谷の辞退騒動に頭を悩ませる小久保監督に「大変ですね」と言葉をかけたことを明かした上で「(小久保監督は)小林や、勇人(坂本)も菅野も含めて気になっていたみたいですけど『好きなように使ってください』と(伝えた)」とチームとして協力を約束した。

 そしてこの日一番注目されたのは、大谷の離脱で最も影響を受ける菅野の調整や起用法を巡るやりとり。小久保監督は「(菅野に)あまり大きなプレッシャーをかけたくはないですけども、当然彼が軸になるのは間違いない。彼にもそういう自覚は当然ありますし、彼を中心に回っていくのは間違いないんで、その辺のことは伝えておきました」と話した。

 実はチーム内では、菅野のWBCでの起用法を巡り、ある心配が浮上していた。「1次、2次ラウンドは先発として回るだろうけれど、米国での決勝ラウンドでは、相手や他の投手次第でリリーフ待機もあり得るんじゃないか。本人はシーズンの開幕(3月31日、中日戦)にも投げる気満々でいる。慣れない役割をこなしながら無理をしてシーズンに突入すると、パンクしないか」(巨人関係者)と不安視されていたのだ。

 だが今回の大谷ショックにより、この問題は解消した。“独りエース”となったことで重圧はより増したが、先発として決勝ラウンドも投げることがほぼ確実となったからだ。小久保監督は、今後の菅野の調整について「高橋監督、尾花投手コーチとも話をして、『それ(本大会での登板日)に向けて逆算して、(練習試合の)登板日を設けるから』という話もいただいたんでね。そういうふうにしっかり調整してくれると思います」と語った。

 侍指揮官は明言こそ避けたが、WBCでの菅野は、開幕戦となる3月7日のキューバ戦、その後は中6日で2次ラウンドの2戦目(14日)、勝ち進めば最後は米国・ロサンゼルスでの準決勝(日本時間21日、もしくは22日)の先発を任されることが濃厚。菅野の肉体的負担が消えるわけではないが、その後のペナント開幕まで無理のないリズムで調整できる。

 大谷のアクシデントを喜ぶことはもちろんできないが、巨人としては代表の3選手を心置きなく送り出す環境が整ったのは事実。由伸監督からも「期待に応えられるよう頑張ってほしいし、こっちのことは気にせずしっかりやってきてほしい」と背中を押された巨人の侍たちは、窮地のジャパンを救えるか。

最終更新:2/3(金) 16:57

東スポWeb

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