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冬のももたろう像に衣類 賛否は 岡山市「何もせず見守って」

山陽新聞デジタル 2/3(金) 12:06配信

 JR岡山駅の近く、岡山市北区駅前町にある「ももたろう」像。裸で立つ姿が寒々しく感じられるのか、冬になるといつの間にか衣類をまとわされているのを目にする。着せ方によって市民には好意とも悪ふざけとも捉えられるが、像を管理する市は「制作者の表現の意図に反する恐れがある。何もせず見守って」と呼び掛けている。

 桃太郎大通り沿いの西川橋に立つ像(高さ約80センチ)には今冬、ニット帽がかぶせられていた。「寒いから誰かが着せたのか。温かい心を感じる」と通り掛かった男性(72)。近所の人によると、数年前から冬場には帽子やマフラー姿を見掛けるという。

 同駅東の歩道上には、ポーズが異なるもう1体の「ももたろう」像(同約80センチ)がある。こちらには1月中旬、タイツが巻かれるなどしていたため、自転車を整理する男性(75)が取り除いた。「よそから訪れた人が岡山をどう思うだろうか。駅前の恥」

 2体はブロンズ製で、日本芸術院会員の彫刻家蛭田二郎氏が1991年に制作した。管理する同市北区維持管理課は「帽子やマフラーを着ける気持ちは分からなくもないが…」としながらも「作者の意に反すればいたずらと捉えざるを得ない」との見解。西川橋の像の帽子も撤去した。

 桃太郎大通り沿いには他にも、市が管理する4体の「ももたろう」像やお供の「いぬ」「さる」などの像が設置され、過去には落書きされたものもある。同課は、像は公共物であり、ありのままの姿で鑑賞してほしいとしている。

山陽新聞社

最終更新:2/3(金) 12:37

山陽新聞デジタル

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