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「男性保育士に女児の着替えをさせないで」は誰が言っている? 保育園の主役は子どもです

2/4(土) 6:10配信

BuzzFeed Japan

熊谷俊人・千葉市長のTwitterでの発言をきっかけに、「男性保育士のオムツ替えは抵抗がある」という保護者の意識が可視化された。実は数十年前から、この問題は現場で”穏便”に済まされてきた。そのツケが、いまの社会の価値観をつくっている。【BuzzFeed Japan / 小林明子】

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熊谷市長は自身のFacebookでさまざまな論点をまとめている。その発端となった千葉市立保育所男性保育士活躍推進プランには、こう記してある。

<保育士としてのキャリア形成のため、男性保育士も女性保育士と同じように、こどもの性別に関わらず、保育全般を行っていきます。保護者には市の方針であることを説明し、理解を求めます>

「保育士のキャリア」と「保護者の理解」に、重点が置かれている。ところで、同じ趣旨のことが、厚生労働省の保育所保育指針(2008年改定)にも記されている。こちらは「子どもの保育」の視点からだ。

<保育の実施上の配慮事項(1項目のみ抜粋)>

<子どもの性差や個人差にも留意しつつ、性別などによる固定的な意識を植え付けることがないよう配慮すること>

保育所保育指針とは、保育の内容や運営について定めた、いわば保育の学習指導要領だ。保育士試験にも出題される。指針を現場に浸透させるための解説書は、このように補足している。

「性差による偏見のない保育を心がける」

<保育所において、固定的なイメージに基づいて子どもの性別などにより対応を変えたり、固定的な意識を植え付けたりすることがないようにしなければなりません。子どもの性差や個人差を踏まえて環境を整えるとともに、一人一人の子どもの行動を狭めたり、子どもが差別感を味わったりすることがないよう十分に配慮します。子どもが将来、性差や個人差などにより人を差別したり、偏見を持つことがないよう、人権に配慮した保育を心がけ、保育士等自らが自己の価値観や言動を考察していくことが必要です。(後略)>

子どもが性差による偏見を持たないよう、人権に配慮した保育を心がける、と明文化している。どういうことなのか。

BuzzFeed Newsは、男性保育士らの任意の集まり「東京男性保育者連絡会」の事務局長、山本慎介さん(40)に聞いた。山本さんが園長をつとめる東京都板橋区の認可保育所わかたけかなえ保育園では、20人の保育士のうち5人が男性だ。

「男性保育士が女児の着替えをすることについて、保護者が不安に感じる、いやそれは職業差別だ、といった議論は、すべて大人の視点です。子どもを中心に考えてみてほしい」

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最終更新:2/4(土) 6:10
BuzzFeed Japan