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「SNS利用者の半数以上が嫉妬」は本当か 報告書を確認すると異なる事実が判明

2/6(月) 6:00配信

BuzzFeed Japan

「ソーシャルメディア(SNS)利用者の半数以上が、他人に嫉妬」と伝えたニュースが話題だ。しかし、データに不自然な点があった。BuzzFeed Newsが取材した。【BBuzzFeed Japan / 鈴木貫太郎】

共同通信は1月24日、「SNSにネガティブな実態も 半数以上が他人に嫉妬」という見出しで、SNSの利用者には「他人の楽しい投稿に嫉妬する人が半数以上いる」と報じた。

この共同通信の記事は、日経新聞や毎日新聞などにも配信された。

記事の基となった報告書には、どう書かれているのか

記事の基となったのは、ロシアの情報セキュリティー会社カスペルスキー研究所が、2017年1月12日に発表した報告書だ。

報告書の題名は「ソーシャルメディアが人々に及ぼす影響」。2016年10月から11月にかけて、16歳以上の男女1万6750人を対象に、世界18カ国で実施された調査をまとめたものだ。

日本語版が出ている報告書によると、「あなたが嫌な気分になった理由は何ですか?」という設問に、「他の人が自分より良い生活を送っていると知った」ときと答えた人が57%に及んだ、というデータが示されている。

共同通信は、「日本で回収した1000人分の結果によると、SNSで嫌な気分になった理由(複数回答)は『他人が自分より良い人生を送っていることを知った(結婚、子供、旅行、休暇)』が54%で最多だった」と報じている。

「57%」の母数はなんなのか?

共同通信の記事と報告書には、矛盾はない。だが、気になる点がある。
報告書には調査対象となった全体の人数が書かれている。だが、設問ごとの回答者数は明記されていない。回答者の割合が、パーセンテージ(%)で表記されているだけだ。

それぞれの%が示す数値が、全回答者(日本は1000人)を母数としているという説明はない。

カスペルスキー研究所から報告書の元になったデータを取り寄せた

BuzzFeed Newsは、カスペルスキー研究所に取材し、報告書の基となったデータを提供してもらった。

共同通信が報じたように、日本での対象者は1000人だった。しかし、「SNS利用者の半数以上が他人に嫉妬」という主張の根拠となった設問は、「ソーシャルメディアで嫌な気分になったことがある」と答えた人だけを対象にしていた。

SNSで「嫌な気分になったことがある」と答えたのは、391人で全体の4割に満たない。

そして、「他の人が自分より良い人生を送っていることを知った」を理由に挙げたのは、391人のうちの54%(世界では57%)だった。

つまり、SNSで嫉妬したのは、「半数以上」ではなく、全回答者から見ると、約2割に過ぎなかった。

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最終更新:2/6(月) 13:35
BuzzFeed Japan