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つんく♂さんが声を取り戻した食道発声ってどんなもの?学習者に聞く

2/7(火) 12:09配信

BuzzFeed Japan

「つんく♂さんが声を取り戻した」――そう報道されたのは1月のことだった。

アーティストで音楽プロデューサーでのつんく♂さんが、喉頭がんのため声帯を摘出したのは2014年10月のこと。「シャ乱Q」のボーカルでもある彼が声を失った事実は驚きを持って報じられ、自らも「一番大事にしてきた声を捨て、生きる道を選びました」と話していた。

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どうやって声を出しているの?

食道発声とは、本来空気が入る気管ではなく食道に空気を送り込み、入り口を振動させて声を出す手法のこと。げっぷのような要領で空気を逆流させるらしい。

……と、言われても、正直よくわからない。記者もなかなか想像しきれないまま、教室に向かった。

応対してくれたのは、副会長の秋元洋一さんと、理事の木村孝さん。ふたりとも、10年以上前に食道発声法を身に着けた。

少し声量が小さめなのと、息継ぎが必要なので、あまり速いペースでは話せないくらいで、まったく問題なく会話できる。たまにかすれる箇所があるが、聞き取りにくい、というほどの印象はない。時折冗談を交えながらとても親切に案内してもらった。

銀鈴会は、1954年に設立した公益社団法人。声帯を摘出した人向けの発声指導教室を、港区・障害者会館で週3回開いている。

毎回参加者は120人前後。熱心に通う人が多いという。食道発声を会得した先輩が後輩に教えていることもあり、和気あいあいとした雰囲気だ。

つんく♂さんが発症した喉頭がんだけでなく、食道がん、甲状腺がんなど、喉頭の全摘出手術に至るケースはさまざま。単純に切除するだけか、食道の一部を人工的に形成しているかなど、手術の状況でも習得までの難度は異なり、個人差は大きい。

一般的には1年である程度の会話レベルに達することを目標に指導しており、条件のよい人であれば、数カ月で日常会話が可能になるという。

声帯を失った患者向けには、食道発声の他にも、専用の機械をのどにあてて電気的に声を出す「EL(電気式人工喉頭)発声」、気管と食道をつなぐ器具を体内に挿入する「シャント発声」などもあるが、それぞれ一長一短。

食道発声は、会話できるまでには時間がかかるが、自分の体を使って自然に発声できるのがメリットだ。

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最終更新:2/7(火) 12:09
BuzzFeed Japan

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