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「テロを計画している」と顔写真拡散された沖縄のアフガン人 デマは「本当に悲しかった」

2/8(水) 6:00配信

BuzzFeed Japan

2016年末、沖縄で一つの「噂」が流れた。商業施設が集中するエリアで、ISIS支持者がテロを計画している、というものだ。情報は、1人の男性の顔写真とともにSNS上で広がった。クリスマスを迎えようとする人たちが、自分の知り合いに注意を呼びかけようとシェアしたことにより、拡散したのだ。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】民進党・蓮舫氏のテレビ出演画像はデマ

しかし、その情報はデマだった。男性は戦火から逃れ、日本で暮らすアフガニスタン出身者だった。被害にあった男性は、悲しみ、怒り、そして深く傷ついた。

いったい、何があったのか。BuzzFeed Newsでは、本人への取材などから一連の流れをまとめた。

経緯を振り返る

2016年12月23日夜、突如としてSNS上にあふれたテロ情報。その多くの内容は漠然としているが、大方はこう言った内容だ。

「沖縄本島の北谷町美浜でクリスマスにテロが計画されている。アフガニスタン出身のISIS支持者が関わっている」

この地区には「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」という商業施設がある。ショッピングモールやシネコン、観覧車などが集まる場所だ。

三連休の初日だったこともあり、情報は「怖い」「死にたくない」などの文言とともに広がった。他人の安全を思って、注意喚起をする人たちもいた。

悪意はない、善意の拡散だった。

多くの書き込みには、画像が添付されていた。英文メールを印刷したものに、こんな日本語が鉛筆書きされているものだ。

「Ahmad Milad Ghulam Faroogというイスラム国支持者がHoliday Seasonに米軍関係者などを狙いアメリカンビレッジ辺りでテロ行為を示唆しているという事です。注意してください」

この英文メールには「aafes.com」というドメインが出ている。AAFESとは、「米陸軍・空軍エクスチェンジサービス」のこと。米軍基地内の食堂や売店などを運営する厚生組織で、在日米軍基地では日本人も多く働いている。

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最終更新:2/8(水) 6:00
BuzzFeed Japan