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「すべての人のいのちを大切にします」 神奈川県が1面広告で宣言した理由

2/8(水) 11:16配信

BuzzFeed Japan

神奈川県が2月8日、「ともに生きる」と力づよく揮毫(きごう)された新聞広告を出した。「すべての人のいのちを大切にします」などと宣言した理由は何なのか。話を聞いた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

国に自由も家族も奪われた人たちが、絵筆に託したこと

朝日新聞(全国版)と神奈川新聞に掲載された1面広告には、4つの項目が書かれている。

・私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします
・私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します
・私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します
・私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます

これは、2016年10月に策定された「ともに生きる社会かながわ憲章」だ。

この憲章を策定するきっかけとなったのが、2016年7月に、神奈川県相模原市の障害者支援施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件だ。

「優生思想」が背景にあるとも言われる凄惨な犯行により、19人が死亡、27人が負傷した。これを受けて作られた憲章では、「この悲しみを力に、ともに生きる社会を実現します」とうたっている。

標語を揮毫したのは、ダウン症の女流書家、金澤翔子さんだ。

しかしなぜ、このタイミングで掲載されたのか。

障害福祉課の担当者は、BuzzFeed Newsの取材にこう語る。

「憲章のことについても全国の人に知ってもらいたいという趣旨で出させてもらいました。この事件は神奈川県で起こったもの。共生社会の実現について発信していきたいという思いがあります」

「憲章に書いてあるのは、当たり前のこと。それが、当たり前でないという危機感が私たちにもありました。多くの人たちにとって、共生社会の実現につながるきっかけになれば良いと思っています」

最終更新:2/8(水) 11:16
BuzzFeed Japan