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【全文】自衛隊は南スーダンで「戦闘」していたのか。黒塗りの日報、公開します

2/9(木) 18:16配信

BuzzFeed Japan

南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加する陸上自衛隊が、2016年7月11~12日に作った日報が公開された。この日報には「戦闘」という言葉が多用されている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【画像】防衛省から入手した日報

しかし、政府は「戦闘状態」を認めていない。あくまで「武力衝突」だという見解を貫いている。

BuzzFeed Newsは、その全文を防衛省から入手した。戦闘の細かい様子や、弾薬の使用状況などの情報は黒塗りされている。

2011年に独立した南スーダン。

2013年からは事実上の内戦状態に突入し、AFP通信によると、これまでに数万人が死亡、250万人以上が避難民となっている。

陸上自衛隊は2011年から南スーダンのPKOに参加してきた。現地では、道路などの整備に当たっている。

陸自が駐留するジュバでは2016年7月、数日間で300人以上の死者を出す大規模な「戦闘」が発生していた。今回公開された日報は、その当時、陸自が置かれていた状況を如実に記している。

たとえば、「UN施設近辺で偶発的に戦闘が生起する可能性があり、流れ弾には注意が必要である」(7月12日)といった記述がある。

日本政府はこの件について、「戦闘ではなく大規模な武力衝突」との見解を貫いていた。

稲田朋美防衛相は2月8日、「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題になる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を使っている」と答弁。

憲法違反と言われないために、「戦闘」という言葉を使わないようにしているのか。発言は大きな批判を浴び、野党からは辞任要求まで飛び出した。

だが、菅義偉官房長官は2月9日の会見で、「政府としての認識を説明しているものであり、辞任といったような指摘は全く当たらない」とし、稲田防衛相を擁護した。

そもそも自衛隊をPKOに派遣するには、「参加5原則」を守る必要がある。

1992年に成立したPKO協力法に盛り込まれたルールで、日本はこれに則って参加の可否を決めてきた。

1.停戦合意が存在すること
2.受入国などの同意が存在すること
3.中立性が保たれていること
4.要件が満たされなくなった場合には派遣を中断又は終了すること
5.武器の使用は必要最小限度とすること

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最終更新:2/9(木) 18:35
BuzzFeed Japan