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古代メソポタミア料理ってどんな味? 数千年の時を超え「当時の食事」を再現する人がいる

2/10(金) 6:10配信

BuzzFeed Japan

古代メソポタミア料理、と聞いて一体どんなものか想像できるだろうか。中世ルネサンスの宴は? 新撰組の食卓は? シャーロック・ホームズのディナーは?

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「音食紀行」は、そんな思い浮かべることすらできない世界各国の数百年、数千年前の歴史料理を再現するプロジェクトだ。

東京を中心に、月に数回程度、数十人規模の料理会を実施している。珍しい料理を食べられるだけでなく、当時の音楽の生演奏や専門家によるトークも盛り込む。

「音食紀行」を1人で企画・運営するのが遠藤雅司さん。彼は料理人でも歴史の専門家でもない。会社で働きつつ、週末を使って活動している。

一体どうしてこんなことを始めようと思ったのか。料理好きが高じて?

「いや……それが全然違うんです。ある日突然目覚めたんです。それまで料理なんて、積極的にやったことはありませんでした」

運命のパエリア

遠藤さんが本格的に料理を始めたのは、2011年末のこと。

何もアクシデントがなければ、年末年始の休暇を利用して、友人とインドに旅行につもりだった。しかし、同伴者の急な事情で旅行は直前で中止に。バカンスのために休みを取った約2週間がいきなり白紙になってしまった。

インド旅行で心がいっぱいだった遠藤さんは意気消沈。年末の東京の喧騒の中、何もする気になれず、だらだらとベッドの中でネットの動画を流し見する日々を過ごしていた。

ふとしたきっかけで「スペイン人が教える簡単パエリア」の記事が目に入ったのが転機だった。

手近な材料でお米すら洗わずに作るようなズボラメニューに「これなら自分でもできるかも」という思いが湧き、30分後には食材を調達し、キッチンに立っていた。

「思い立った、としか言いようがないんですよね……とにかく料理を始めたのは、ものすごく暇だったから、です」

手順通りにやれば完成し、結構おいしくできる。完成までのステップと得られる成果が明確なところが気に入った。最初がスペインだったから、次はフランスのガレットを作ろうか。アジアや南米の料理も面白そうだ。

かくして料理に目覚めた遠藤さんは、その後週に1つずつ新たな国の料理を作り続け、2012年の1年間で約50カ国を制覇することになる。

作った料理をFacebookのアルバムにまとめていると、友人から「食べてみたい」という声が上がるようになった。今の「音食紀行」の原型として、大きめのホームパーティーのような形で世界の料理を食べる会を初めて開催したのは2013年5月のことだ。

「この頃はまだ再現料理ではなくて、現代の各国料理でした。歴史と組み合わせることにしたのは、自分が大学時代に研究対象にしていた『音楽』のことを思い出したからです」

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最終更新:2/10(金) 6:10
BuzzFeed Japan