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プロポーズの前に女性の父親に許可を求めるのは性差別? それとも伝統?

2/11(土) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Boudicca Fox-Leonard】
 作家のベン・グレブラムさん(45)がタイのパンガン島(Ko Pha Ngan)のビーチで事務弁護士の妻バネッサさんにプロポーズしたときの彼女からの最初の反応は、あなたの求婚はおざなりだ、やるなら「きちんと」すべき──つまり、まずは父親の許可を得るべきだ、というものだった。電話を指さすバネッサさんに促され、ベンさんは英国にいる「未来の義父」に電話をかけ、娘さんと結婚したいという意思を伝えた。

 ロンドン(London)北部出身のベンさんは、「彼(義理の父)は私が丁重に許可を求めたことをとても喜んでくれた」と当時を振り返った。そして「ただ彼がもっと喜んだのは、彼をベッドに戻らせてあげたことの方だった。そのときの英国の間は午前4時だったから」と続けた。

 ベンさんとバネッサさん夫妻にとってはいつまでも笑い合える楽しいエピソードだが、ここで疑問が生じる。この21世紀に、愛する人の父親に許可を求めることが本当に必要なのだろうか。それとも、これは男性が女性を所有物として取引していた「性差別的」な時代の遺産なのだろうか。

 ウエディングプランニング関連ウェブサイト「ノット(The Knot)」の最近の調査によると、英国人男性の77%が、求婚前に義父になる人からの許可を求めると答えている。これを目上の人に対する敬意の表れとみなすか、あるいは将来の妻を所有物扱いして見下している態度と捉えるかはさておき、現在も根強い伝統のようだ。実際、2011年に実施された類似の調査では、義父にまず許可を求めた男性は71%、2013年では74%で、その傾向は年々強まっている様子がうかがえる。ではその動機はいったい何なのだろうか。

 マンチェスター(Manchester)出身のエドモンドさん(32)は、結婚の許可を相手の父親に求めることは結婚にまつわる数多くの儀礼の一つにすぎないと考えている。「ぼくにとっては、結婚式で父親が花嫁を花婿に送り出すことや指輪の交換、披露宴でのスピーチに並ぶもの」と話す。自らを伝統を重んじるタイプとした彼自身も、恋人はいるがまだ婚約には至っていないという

 多くの人同様、エドモンドさんも、「許可」よりも「祝福」を得るという表現を好み、結局のところ、自分がプロポーズするかどうかという問題に恋人の父親からの反応は関係ないと主張する。「彼女の父親にノーと言われても、彼女にはやはりプロポーズする。答えがイエスなら、家族の絆は強まると思う。彼女は非常に家族を大事にする女性だから。でも、結婚の許可をまず父親に求めるという考えを彼女が嫌うかもと一瞬でも思ったら、あえてやろうとは思わない」

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最終更新:2/11(土) 10:00
The Telegraph