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幻の由義寺発見 壮大な七重塔が建っていた?八尾の東弓削遺跡

2/13(月) 12:43配信

THE PAGE

難波宮のような副首都が八尾にあった

 東弓削遺跡では八尾市教育委員会、市文化財調査研究会が発掘調査を継続してきた。ご当地は奈良時代の僧侶で、称徳天皇の寵愛を受けて法王まで上り詰めた道鏡の出身地。

 「続日本紀」によると、称徳天皇と道鏡が由義寺を建立。称徳天皇が769年、由義宮を天皇が政治を行う西京と定めたとされているが、存在が確認されたことはなく、幻の寺、幻の都とされてきた。

 昨年9月、由義寺に関連するとみられる大量の高級瓦が出土。昨年11月から北東の隣接地を調査したところ、ついに由義寺の場所が明らかになり、七重塔が建っていたことも判明した。

 770年、称徳天皇が死去。道鏡も失脚して772年、左遷先の関東・下野で生を終える。西京は短命に終わったものの、難波宮のような副首都が八尾地域に置かれていた事実が浮き彫りになってきた。

 小1女児を伴って駆けつけた八尾市の40代男性は「娘に地元の素晴らしさを伝えたくてやってきた。都があった遺跡は宝物。文化財として保存してほしい」と話した。

 女児は調査員から七重塔の高さが隣接する送電用鉄塔と同じぐらいの高さだったと聞いて、「高さがすごい」と驚いていた。調査員たちは「引き続き西京解明の課題を与えられた」と表情を引き締めていた。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

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最終更新:2/19(日) 17:13
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