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イラストレーター清原紘氏と岸田メル氏が、なぜか温泉で対談? 『蒼ヴァル』と『ブルー リフレクション』のコラボ企画に迫る!

ファミ通.com 2/15(水) 16:02配信

文・取材・撮影:編集部 ロマンシング★嵯峨

●ふたりでコラボイラストを制作中!
 2017年2月某日、ファミ通.com編集部に不思議な便りが届いた。なんでも、セガゲームスの『蒼き革命のヴァルキュリア』(2017年1月19日発売)と、コーエーテクモゲームスの『BLUE REFLECTION(ブルー リフレクション) 幻に舞う少女の剣』(2017年3月30日発売予定)が、コラボ企画を行うらしい。横浜市にある温泉施設、“横浜みなとみらい 万葉倶楽部”で……。

 なぜ温泉で企画を実施? と思いながら現場へ行くと、そこにはふたり仲よく家族風呂に浸かる、イラストレーター清原紘氏と岸田メル氏の姿が。どうやら、これからふたりでコラボイラストを描くらしいのだが、一体全体、どうしてこんなことになったのか? 詳しくお話をうかがった。


■左
『蒼き革命のヴァルキュリア』キャラクターデザイン担当
マンガ家・イラストレーター 清原紘氏
Hiro Kiyohara

■右
『BLUE REFLECTION(ブルー リフレクション) 幻に舞う少女の剣』キャラクターデザイン・監修担当
イラストレーター 岸田メル氏
Mel Kishida

※撮影のために特別に許可を得てタオルを着用しています。

――初めに、お互いがキャラクターデザインを担当したタイトルへの印象を教えていただけますか?

岸田 『ヴァルキュリア』シリーズのことは、僕もキヨさんも昔から知っていて、人気があることも知っていたので、「清原さんが、『ヴァルキュリア』のキャラクターデザインをやるんだ!」と知ったときは驚きましたし、何と言うんでしょうか、友だちとして、「いいな!」、「おめでとう!」と思いました。

――では、実際にイラストを見て、どのように感じましたか?

岸田 友人としても、いちファンとしても、どんなキャラクターができあがってくるのか楽しみだなと思っていたのですが、完成したキャラクターデザインを見ると、本当にキヨさんのいいところが出ているというか。キヨさんの絵のいいところは、描線の細かさとか、きれいさとか……それから、絵が耽美なんですよね。今回のヒロインもそうですし。個人的には、主人公のアムレートのキャラクターデザインが本当にいいなと思っています。たぶんキヨさんは、ほかの作品では男性キャラクターをそんなにはデザインしていないと思うので、新鮮でありつつ、カッコいいなって。

――確かに、清原さんは女性を多く描いているイメージがあるので、男性主人公を描かれているのは新鮮ですね。

岸田 僕は耽美な男性キャラクターが好きなので、魅力的だなと。装飾もね、ふだんキヨさんはあんまりファンタジーのデザインをしていないから、当時キヨさんから「(デザインについて)悩んでるんだ」という話を聞いたりしていたんですけど。キヨさん、もともと細かいタッチの絵が得意だから、そんなに気負わずに好きなように描けばいいんじゃない? と言ったりして。結果、できあがったものはファンタジー然としていて、さすがだなと思いました。


※清原氏Twitterより

清原 いや、こんなに褒めてもらえることがあんまりないうえに、褒められるシチュエーションがコレ(風呂場)っていうのが、なんとも言えませんね(笑)。

――(笑)。清原さんは、『ブルー リフレクション』に対して、どんな印象を抱いていますか?

清原 (メルさんが)キャラクターデザインだけじゃなくて、ゲームの深い部分まで監修すると聞いて、僕個人もメルさんのファンとして楽しみにしています。できてきたものを見ると、すごくびっくりして。いままでのメルさんの絵と、またちょっと違うなという印象を受けたんですよね。すごく長い付き合いなので……もう10年くらい?

岸田 10年以上だね。

清原 10年以上か! 本当に昔っからメルさんの絵を見てきているなかで、「また進化したな!」と思って。女の子のセクシーさみたいなのが、かわいさにプラスアルファされていて。そのバランスが絶妙だったんですよね。下品な感じになるわけでもなくて、繊細な上品なタッチや透明感のある絵柄は残しつつ、でも男の子目線から見たらドキッとするような描写というか。服を脱いでいるシーンとか、露出度がいままでよりもちょっと上がっているイラストが多くて。それを見ていると、「ああ、いままでのメルさんと違う」と思って。同じものを描くに留まらずに、新しい変化を取り入れようとする姿勢がうかがえたので、すばらしいなと素直に感動しました。

――そんな長いお付き合いのおふたりが、今回コラボレーションするにいたった経緯とは?

清原 もともとメルさんが……その日、忙しくて現実逃避したかったのかな?(笑)、深夜にツイキャスをやっていたんですよね。それで「ああ、やってるやってる」と思って見ていて。そこで「『ブルー リフレクション』をみんなに買ってもらいたい」という話をしているときに、僕がコメントで「『蒼ヴァル』ともコラボしてよ!」とノリで言ったら、「えっ、しようしよう! メール送るわ」という流れで進んでいって。最終的に行きついたのがコレ(温泉)っていうのがすごい話ですけど(笑)。

岸田 そのツイキャスの一件、僕、完全に忘れちゃってるけど、たぶんそうだったんだと思います(笑)。でも『蒼ヴァル』は、長野のガストブランドの開発部でも話題になっていて、イラストレーターつながりで何かできたらいいねという話はしていましたよ。「コラボしたい」と伝えたら、セガさんもコーエーテクモゲームスさんも理解があって、「好きな感じでやっていいよ」と言ってもらえたので、じゃあ何をしようかと。コラボイラストを描くだけだったら、仲よくなくてもできるじゃないですか。お互い気心が知れているんだから、「ふつう、ないだろ!」と思うことをやらないといけない。それなら、ふたりで温泉に入って対談とかしたら、ページビューが伸びるんじゃないかと思ったんです(笑)。で、キヨさんに聞いてみたら「いいよ」って。

清原 最初はもう、全部お任せしていたんですよ。「おもしろいことをしよう」ということだけ聞いていて。『蒼ヴァル』プロデューサーの下里さん経由で、コーエーテクモゲームスさん側とのやり取りの内容を聞いていたのですが、下里さんから「こういう感じの企画になっていますが、本当によろしいですか!?」と心配されてしまって。それで「何だろう?」と思って企画書を見たら、「温泉の予約が取れました!」と書いてあって(笑)。

岸田 温泉だってことはたぶん言ったよ! ギャグだと思ってたかもしれないけど(笑)。

清原 まさかこんな、どうかしてる企画が通るとは思わなくって(笑)。

岸田 自分も、軽く提案して、実現して来てみたけど、思ったより現実は重たいな、って……この空間の圧力に耐えられない(笑)。

――実際、温泉に入ってみて、いまいかがですか?

岸田・清原 不思議な気持ちです。

――(笑)。

清原 もともとこの対談の発端は、『蒼ヴァル』と『ブルー リフレクション』は“青”つながりということで、青空のもとで実施したらいいんじゃないかという話だったんですが、今日はあいにくの天気で。

岸田 青どころか、雪ですからね。

――これはこれで、貴重な天気ではありますが……! ところで今回は、温泉に入るだけでなく、おふたりでコラボイラストを描かれるんですよね?

清原 互いのタイトルのヒロインを、交換して描いてみようという話だったんですけど、せっかくだから温泉シチュエーションにする? という話をしていたので、たぶんそうなると思います。

岸田 このお風呂に入っている絵にすればいいんじゃない? 後で写真を撮らせてもらって。写真と並べるといいよね、本当は男が入っているんだけど、俺たちのフィルターを通すと美少女が入っているように見えるぞ! っていう。みんなの夢を壊す感じの企画だけど。でもふだんも、美少女の絵を描くとき、自分でポーズ撮ったりしてるもんね。

清原 まあ、自分のスマホの写真フォルダには、恥ずかしい自撮りがいっぱいありますね。

岸田 そういうもんなんですよ! おじさんが自分のポーズをもとにして描いているんですよ。

――ところで、先ほど“10年以上のお付き合い”とおっしゃっていましたが、おふたりのなれそめは?

岸田 なれそめっていうと、付き合ってるみたいじゃないですか(笑)。

――でも、Twitterでもよく絡んでいますよね?(笑)

岸田 最近、フランクだよね。俺の話ばっかりするの、なんなの?(笑)

※清原氏Twitterより

清原 別にそんなことないでしょう(笑)。

岸田 よく、俺の公式LINEのこととか、ツイートしてるじゃない(笑)。ええと、最初に知り合ったのは、インターネット上です。ネットでお互いのイラストを見ていて、それからコミケだったりで会う機会があって。そうしたら、家が近いということが判明したんですよ。隣の区だったんです。

清原 当時僕が借りていたワンルームマンションに、彼が自転車で来てくれたりしました。

――では、まずは互いに「素敵なイラストだな」と思ったことから交流が始まったんですね。

清原 きっと、美少女が描いているに違いない、って僕は勘違いしていたんですけど(笑)。

――名前を見たら、最初は女性の方だって思いますよね(笑)。では、10年以上のお付き合いということは、裸の付き合いも初めてではない?

岸田 そんな気がしてたんですけど、初めてでしたね。

清原 じつは初めてだったんですよ。

岸田 銭湯行っててもおかしくないなと思ってたんですが、考えてみたらないな、って。

清原 撮影前に服を脱いでいるときに、変な空気になって(笑)。

岸田 みんな「ごゆっくり」とか言って、いなくなっちゃって。俺だけなんか意識しちゃった(笑)。

清原 「俺、あっち向いてるから」とか言われたんですよ(笑)。

――マンガやドラマのような展開ですね(笑)。ところで『ブルー リフレクション』は、岸田さんの“フェチ”へのこだわりが詰まった作品として知られていますが、清原さんはどのようなフェチのこだわりを持っていますか?
[関連リンク]『ブルリフ』岸田メルが贈る 君たちの本当のフェティシズムはコレだ!

岸田 それ、聞きたい!

清原 なんでしょうね、あまり意識したことがなくて。でも、自分の描いている絵は、女の子の絵が多いんですけど、「こういう感じの絵が多いよね」、「こういう顔の子が好きなの?」と言われることがよくあって。そう言われて初めて、「あ、そうかも」と気づくんですよね。ネコ目のキャラクターが多かったり、髪の毛がパッツンの子が多かったりするのは、たぶん僕がそれを好きなんだってことだと思うんですよね。ちょっと他人事みたいですけど(笑)。


――確かに、ネコ目っぽい女の子をよく描いてらっしゃいますよね。

清原 イラストのお仕事をするときは、「目力があるよね」と褒めていただけることが多いので、アップ寄りの絵をよく描いていたりするのですが、それによって“清原紘の絵と言えば、こういう絵”というものが、皆さんのイメージによってできあがっていったのかなと。それはすごくうれしいですね。……でも、メルさんの“フェチ”へのこだわりは、ちょっとよくわからないですね(笑)。

――足が臭い子がいい、とおっしゃってたりしますよね。私もそれはちょっとよくわからないです(笑)。

※岸田氏Twitterより

岸田 かわいかったら、なんでも尊くないですか? 臭いがないならないでいいですけど、あったらちょっと加点かなと。ギャップで。

清原 こういう変態的なところがないと、あんな美少女は描けないのかなと(笑)。

岸田 言えばみんな、変態っぽくなるんですよ! みんな言わないだけですよ。キヨさん、タイツが好きだから、やっぱり“何デニールがいい”ってこだわりがあるんでしょう?
※デニール……ストッキングやタイツに使用する糸の太さを表す単位

清原 80くらい。

岸田 ほら、変態っぽく聞こえるじゃないですか。

――タイツは厚手のほうがいいんですね! 透けないほうがいいんですか?

清原 そうですね。最近出ている、120デニールも気になります。反射がまったくないから、それはそれで別のカッコよさというか、よさがあるかなと。僕は、個人でタイツをグッズとして作っているんですが、それは基本80デニールですね。

――冬場は80デニールくらいないと寒いので、履く側としてはありがたいですね! ……と、フェチの話ばかりしてしまいましたが、最後に、これから描かれるコラボイラストへの抱負を語っていただけますでしょうか。

岸田 『蒼ヴァル』の絵を描かせていただくので、大事に、エッチな絵にします。

清原 温泉とか水着系の絵を描いたことがほとんどないので、不安なところもあるのですが、せっかくメルさんがデザインしたキャラクターを描かせてもらえるので、なるべく僕なりに、メルさんのフェティシズムを出せるようにがんばってみようと思います。

 ……というわけで、清原紘氏と岸田メル氏のコラボイラストが現在制作進行中! 公開は少し先になるとのことなので、続報をお楽しみに。

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●清原氏&岸田氏より、インタビューを振り返って
 清原紘氏、岸田メル氏から、この温泉対談企画を振り返ってのイラストが到着。このイラストからも、おふたりの仲のよさがうかがいしれる!?

最終更新:2/15(水) 16:02

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