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昭和の人気女優の株投資ブーム 手じまい上手で店と家手に入れた坪内美詠子

2/24(金) 15:40配信 有料

THE PAGE

 第2次世界大戦後には、数多くの女性の投資家が誕生しました。羽振りがよかった昭和を代表する人気女優たちのあいだでは、株投資ブームが巻き起こったといわれます。

 中でもNHKの人気ドラマ「事件記者」に出演していた坪内美詠子は、女優投資家の代表格でした。女優業をこなしながら、とくに研究もぜずにブームに乗って始めたという株式投資でもうけたお金で、小料理屋を出店したり、家を建てたりしたそうです。

 まるで素人だった坪内はどのようにして成功したのでしょうか? 昭和の女優たちの華やかな投資ブームについて、市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。


  昭和の人気女優は株投資がお好き

 「東京物語」など数々の小津安二郎作品で知られる「伝説の大女優」原節子が亡くなったとき、隣に住んでいた甥の熊谷久昭はマスコミの取材に応えてこう語った。

 「原節子は日経新聞の経済面なんか、特によく読んでいて……。本人が株をちょっとやっていて、詳しくは知りませんが、損したり、もうけたりだったのだと思います」

 原節子の「ちょっと」というのは1000株や2000株単位の売買ではなかったはずである。おそらく1万株以上の大きな単位であっただろう。なぜなら、原節子は平成6年、都下狛江市に持っていた土地を13億円で売って全国長者番付の75位にランクインしているのだから。原節子は親友の司葉子が電話すると、1時間も政治や経済について話したというから、「アベノミクスも賞味期限かしら」などと案じつつも、「ボケ防止には株が一番よ」などと言っていたのではないか。

 女優の投資家としては古くは川上貞奴がよく知られているが、第2次大戦後は坪内美詠子が有名である。坪内については若干説明を要するだろう。戦後、テレビ時代の幕開けのころ、「事件記者」というNHKの連続ドラマが大人気を呼んだ。あの番組に紹介されてジャーナリストになった人も多いはず。今をときめく池上彰らはその典型である。このドラマに必ず登場するのが事件記者たちのたまり場である居酒屋「ひさご」であり、そこの美人女将が坪内美詠子演じる「おちかさん」。彼女の出番がないときには視聴者から苦情がきたというほど人気があった。本文:4,273文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:3/2(木) 16:04
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