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「どれが一番儲かるの?」は禁句 iDeCoで運用する金融商品はどう選ぶ?

2/24(金) 12:10配信

THE PAGE

 個人向け確定拠出年金(iDeCo、イデコ)を始めるにあたって、口座を作る金融機関が決まれば、次にどの運用商品で自分の年金資産を運用するかを決めなければなりません。

【連載】ちょっと気になるiDeCo(イデコ)のお話

 実はこれが一番大切なことです。なぜならどういう資産配分をするか、すなわち掛金でどの金融商品を購入するかによって将来自分が受け取る年金額が変わってくるからです。(解説:経済コラムニスト 大江英樹)

iDeCoで考えたいのは「分散投資」

 私はかつて企業型の確定拠出年金の仕事をしていたときに、投資教育セミナーの講師をやったことがあります。その中でどこの企業でもセミナーが終わった後の質疑応答で決まって出てくる質問がありました。それは「難しいことはどうでもいいから、どれを買えば儲かるのか教えてよ」というものです(笑)。そういう質問をしたい気持ちはわかります。でもそれに明確な答えを出すのは無理です。もしそんなことがわかるのであれば誰も仕事などせずに投資で食べていけます。しかも一度や二度なら上がりそうな銘柄をうまく当てることはできるかもしれませんが、確定拠出年金のように長期にわたって運用を続けるのであれば当て続けるというのはまず不可能といってよいでしょう。

 一般的に資産運用の王道と言われているのは「長期投資」「分散投資」そして「積立て投資」を実践することだと言われています。これはiDeCoの運用においても同じです。この3つの要素のうち、長期投資と積立て投資は特に意識する必要はありません。なぜならiDeCoの場合は少なくとも60歳まで運用が続きますから、50代の人でない限りは最低でも10年以上の長期運用にならざるを得ません。またiDeCoではごく一部の例外を除いてまとまった金額で一度に投資するのではなく、毎月の掛金でコツコツ投資していくことになりますから、自動的に積立て投資をすることになります。

 したがって、加入者が考えるべきはどうやって「分散投資」をおこなうかということになります。実はこの分散投資という考え方はとても重要です。よく「長期投資」なら損をしない、と思っている人がいますが、それは必ずしも正しくありません。長期投資をして利益が出るのは、難しい言葉で言えば、期待リターンがプラスの市場、すなわちトレンドとして上昇傾向が続く右肩上がりの市場での話です。1990年代の日本のようにトレンドとして右肩下がりが続く市場で長期投資をすれば損失は拡大してしまいます。ところが、どこの市場がこれから上昇トレンドになるかということは誰にもわかりません。だからこそ分散投資をしておくことが大切なのです。

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最終更新:3/2(木) 12:05
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