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日米FTA 首相「恐れてはいない」 野党は国益疑問視

2/16(木) 7:00配信

日本農業新聞

 安倍晋三首相は15日の参院本会議で、日米自由貿易協定(FTA)について「恐れているわけではない。2国間であれ多国間であれ、日本の国益をしっかり守っていく」と述べ、日米FTAを容認する考えを改めて示した。野党からは、日米FTA交渉で国益が確保できるのか慎重な対応を求める声が出た。

 民進党の羽田雄一郎氏らの質問に答えた。安倍首相は、首脳会談で米側から日米FTAの具体的な要請はなかったと説明。米国の環太平洋連携協定(TPP)離脱後の日米の貿易枠組みについては「今後の日米対話の中で、どのような枠組みが最善かを含め議論していきたい」と語った。

 新たに立ち上げた経済対話への懸念も出た。共産党の井上哲士氏は過去の日米構造協議などの経緯を踏まえ「日米2国間協議は、日本が譲歩を重ねてきた歴史ではないか」と政府を追及。安倍首相は、過去の日米協議では「(米側の要求の中で)日本は指摘が正しいと思う部分には対応し、米側の要求が正しくない部分に対してはノーと言ってきた」と述べ、譲歩を重ねたとの見方を否定した。

 日米FTAを巡り、野党からは慎重意見が相次いだ。井上氏は「TPPで日本が譲歩した内容を前提に、2国間の交渉でさらなる譲歩が迫られる危険がある」と指摘。米国の牛豚肉の生産者団体の動向を踏まえ、農業重要品目の市場開放の圧力が高まると懸念を表明した。

 日本維新の会の清水貴之氏も、党の方針として2国間協議に応じるべきとしつつも「国民の中には、2国間協議で交渉上手で強気のトランプ大統領を相手に、日本が不利な協定を結ばされるのではないかとの懸念がある」と指摘した。

日本農業新聞

最終更新:2/16(木) 7:00
日本農業新聞